産地直売

ミズナ

自然の力を生かし栽培

300年以上続く農家(川崎市麻生区)

2018年11月1日 神奈川新聞掲載


中山周治さん

 川崎市麻生区で300年以上続く農家。約8千平方メートルの畑を、中山周治さん(56)が受け継いでいる。同区原産で日本最古の甘柿「禅寺丸柿」をはじめ、年間約60種の野菜や果物を栽培する都市型農業を営む。11月はミズナの出荷が最盛期を迎える。

 中山さんの畑では9月に種をまき、10月下旬に収穫が始まる。里山の自然を生かした露地栽培。山の落ち葉で堆肥を作り、水は1年を通して定温の井戸水を使う。

 敷地内の谷に当たる場所で栽培することで、台風など風の影響を受けにくく、すくすくと育つ。苗の間隔は15センチほど。周囲の葉と接触した刺激が成長を促進させる「共育ち」の効果もあるという。


一年を通して常温の井戸水を使って栽培している

 自然の力を大いに利用し、成長したミズナの味は濃く、力強い。「ざく切りにして、みそ汁やうどんなどの温かい汁物にどばっと載せると最高。シャキシャキした食感も楽しめます」と、にこやかに話す。

 今年3月まで、高校の英語教諭として働いていた。農業はたまに手伝う程度。最後の2年間は定時制高校に勤務し、昼は父の茂さん(82)から農業を教わり、夜は高校で英語を教えていたという。「農業は本の通りにやっても、うちの畑の環境に合わないとうまくいかない。難しいですね。化学や生物の大切さを痛感しています」

 農業中心の生活はまだ半年。日々、野菜と向き合って知識と経験を重ねつつ、学生の頃からの演劇好きを生かした演劇・映像教育をライフワークとして継続している。10月28日にスタートした「しんゆり映画祭」の代表も務める。

 “畑違い”の二足のわらじで活躍する中山さんだからこそ、やりたいことは多い。「野菜を使った、子ども向けのこま撮りアニメのワークショップを近いうちにやりたい。ほかにも、子どもが土に触れたり、自然や野生を感じたりする機会をどんどんつくりたいですね」と、熱く語った。


京野菜のミズナ。ベータカロテンやビタミンC、カリウム、カルシウムなどが多く含まれ、栄養価が高い緑黄色野菜だ

お薦め品

ミズナ 150円前後

ここで買える

セレサモス麻生店
住所 川崎市麻生区黒川172
アクセス 小田急線黒川駅徒歩6分
電話 044(989)5311
営業時間 午前10時~午後5時(4~10月は同6時)
定休日 水曜と年末年始休み
公式HP http://www.jaceresa.or.jp/ceresamos/

[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。



※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。

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