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産地直売 トウモロコシ
夜明け前の暗闇で収穫

  • 2016年7月14日 神奈川新聞掲載

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トウモロコシを収穫する平本さん
トウモロコシを収穫する平本さん

 横浜市瀬谷区の上瀬谷農業専用地区では、トウモロコシの収穫が最盛期を迎えている。収穫作業のほとんどは早朝に行い、「朝もぎのトウモロコシ」は同地区の夏の風物詩となっている。市内の農業専用地区の中でも広く、生産者1人当たりの栽培面積も大きい。そこで栽培にかかる手間や、収穫・出荷の作業効率などから、同地区ではトウモロコシの栽培が盛んになったという。


ゴールドラッシュ
ゴールドラッシュ

 最盛期は20日ごろで、収穫時期は今月末まで。高さ2メートルほどに育った、一面薄緑色の畑を前に「朝もぎの味は格別だよ」と、同地区でトウモロコシを約70アール育てる平本順一さん(41)は話す。畑でもぎたてをかじると、甘い汁がしたたる。

 「一番おいしい状態で食べてもらいたいから」と、夜明け前の暗闇の中、手探りで作業を行う。トウモロコシは夜に栄養分を実に蓄えるが、日が昇り始めると、その養分を成長に使ってしまう。そのため、朝どりのトウモロコシが一番甘いという。


上瀬谷農業専用地区のトウモロコシ畑
上瀬谷農業専用地区のトウモロコシ畑

 平本さんの実家は代々続く農家で、祖父の代から栽培を始めた。現在は「ゴールドラッシュ」「サニーショコラ」「おおもの」の3品種約3万本を育てる。午前2時から収穫を始め、明るくなる前に選別を終える。6時には市場へ出荷。その後は直売所の開店準備に忙しい日々が続く。平本さん含め、上瀬谷地区の9軒の農家で直売所を共同運営している。

 市場へ出荷した商品は、取引先の県内スーパーへ運ばれ、新鮮な状態で店頭に並ぶという。最近は生で食べられる品種が増えたが、平本さんは「買ったらすぐにゆでてほしい」とアドバイスする。トウモロコシは鮮度落ちが早いのですぐに加熱し、おいしさを逃さないようにすることが肝心という。

 資材の高騰などもあり、直売所で販売する1本の値段も年々上がっているという。スーパーでの販売価格は異なるが、直売所では120円。「10円上げるのも苦渋の選択だった」と、平本さんは胸の内を明かす。近年はカラスやアライグマによる被害も多い。防護ネットを張ったり、撃退用スピーカーを付けたりと苦労は絶えない。それでも「毎年楽しみにしているお客さんがいる限り、作り続けたい」と意気込む。

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。


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