とれたて
パンジーとビオラ
枯れにくく丈夫な苗
- 2016年12月1日 神奈川新聞掲載

冬の花壇を華やかに彩るパンジーとビオラ。北欧で数種のスミレ類を掛け合わせてできた一年草で、単色や2色咲き、花びらの縁がフリル状になっているものなど、バラエティーに富んだ品種がある。日本では小ぶりな花をつける品種を一般的にビオラと呼びパンジーと区別しているが、いずれも春まで楽しめる花として人気が高い。
「花苗も鮮度が重要。毎朝、ほ場から直接出荷しているので、鮮度が抜群ですよ」と話すのは、加藤園芸の3代目、加藤松男さん(34)。同園芸では黄色やオレンジ、白、紫、2色咲きなど約100種類ものパンジー、ビオラの出荷が、最盛期を迎えている。藤沢市御所見地区で約50年前から続く花苗農家。花や野菜、ハーブ苗など、年間通じて約500種類を栽培している。

約4千平方メートルの敷地には、4棟の温室がそびえる。パンジー、ビオラは苗が小さいうちは温室で管理し、苗が一定の大きさになると外に出し、雨風に当てる。土は熱風で消毒し、苗の状態や成長に応じて小まめに液肥を与える。固形肥料に比べ、安定して土に栄養が行き渡る分、枯れにくく丈夫な苗に育つのだという。
人気の花色は、温かそうに見える、明るい黄色やオレンジ。市場にあまり出回らない、珍しい黒色もそろえている。「咲き終わった花柄は小まめに摘み、水をあげすぎないこと。そうすると長持ちします。葉ボタンやガーデンシクラメンなどと合わせて寄せ植えすると、冬の花壇がいっそう華やぎます」と加藤さん。
販売は来年3月まで。同園芸も直売を行っている。TEL0466(48)1731。

★お薦め品
◇パンジー、ビオラ いずれも1ポット108円~
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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