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産地直売 ノリ養殖・加工
野島産の味伝えたい

  • 2017年2月9日 神奈川新聞掲載

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緑川さん
緑川さん

 横浜市金沢区・野島に架かる夕照橋近くに、八景島沖で養殖したノリの直売所が3軒ある。その中の1軒「忠彦丸」は、100年以上続くノリ養殖と加工を営む。3代目で代表取締役社長の黒川和彦さん(51)は販売責任者として加工を担当。養殖と収穫作業は次女・佳巳さん(26)の夫・緑川和希さん(27)が一手に担っている。


作業場
作業場

 ノリの養殖はカキ殻に付着した殻胞子を顕微鏡で見つけ出すことから始まる。秋に網に芽付けを行い、干出(かんしゅつ)と呼ばれる浅瀬での養殖を経て、10月下旬ごろからノリ網を沖に張る。水温が下がり始めると新芽が成長し、約2週間すると20センチほどになる。伸び具合を見ながら、11月ごろから収穫をはじめ、翌4月上旬ごろまでに1年分を収穫。毎日数トンものノリを加工する。

 「野島沖の海は、川から流れ込む真水と海水が混ぜ合わさることで、養殖に適した低い塩分濃度が保たれ、上質なノリが育つ」と緑川さんは説明する。

 緑川さんは、結婚を機に、2年前から妻の実家である黒川さん方で働き始めた。水産高校出身で、前職は三崎のキンメ船の乗組員。作業の飲み込みは早かったが、「網への芽付けはその年の収穫量を左右する。一番神経を使う作業です」と語る。


乾のり
乾のり

 収穫は日の出前に行う。明け方出船するのは、朝の光でノリが変色、劣化するのを防ぐためだ。潜り船と呼ばれる船で、ノリ網の下をくぐりながら、機械を使って網からノリを刈り取る。採ったノリはすぐに作業場に持ち込み、撹拌(かくはん)、洗浄、刻む、すく、といった工程を経て、乾燥機で2時間半から3時間ほど乾かし「乾のり」が完成する。

 加工・販売を統括する黒川社長は「製造で重要なのが水。うちではマイナスイオン水を使って風味を引き出している。品質の良い乾のりは、色が濃く(黒く)光沢があり、焼くと濃いきれいな緑色になる」と胸を張る。


期間限定で販売中の「生海苔」
期間限定で販売中の「生海苔」

 野島産ノリには歴史がある。最盛期は約200軒あった養殖業者も、海岸の埋め立てが進み、現在、金沢漁港に所属するのは4軒だけだ。「先人から続く技と味を守り、ノリのおいしさを多くの人に伝えていきたい」と、忠彦丸では養殖から加工までの工程をまとめた動画の制作や、工場見学ツアーを随時行うなどノリの魅力を多方面に発信している。

 また、直売所では一般に出回らないオリジナル商品も販売。収穫期にあたるこの時期ならではの限定品には、「生海苔(のり)」「生ワカメ」「生コンブ」があり、人気だという。 


オリジナル商品
オリジナル商品

★お薦め品

◇乾のり、乾のり(青混ぜ)、焼きのり 各1帖10枚入り432円~

◇生海苔 1パック540円

◇生ワカメ・生コンブ 各1袋500円


直売所
直売所

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。価格などは変わっている場合があります。


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