産地直売
あやめ雪
サラダに合う甘いカブ
- 2017年2月16日 神奈川新聞掲載

古くから親しまれてきた野菜の一つカブは、春の七草の一つ。「かぶら」とも呼ばれ、白カブ、赤カブ、聖護院大丸カブなど、大小さまざまな品種が生産されている。近年、「甘みのあるおいしいカブを」と開発された「あやめ雪」が直売所で評判だ。

「今年も甘くておいしいカブに育ちました。パリッとした食感でサラダで食べるのがお薦めです」と、いしづか農園の石塚義章さん(61)は笑顔で話す。肉質が緻密で、甘みがたっぷりな「あやめ雪」は、太陽があたった首の部分が薄い紫色、根の下半分は真っ白な品種の小カブだ。
紫色なのは表面で、果肉は白色なため、皮をむかずに調理するのが基本。熱を加えると色が抜けてしまうので、煮物には向かない。みずみずしい食感を生かし、生食としてサラダや塩漬けなどにするとおいしい。甘酢にしばらく漬けておくと、全体がほんのり桜色に染まり、見た目も楽しめる。
同園は、藤沢市西俣野で代々続く農家。冬場は約1万1500平方メートルの敷地で2品種のカブを栽培している。しっかりと土壌を診断した上で栽培品種に合う土作りをし、有機肥料を使って育てている。特に石塚さんのカブは食べごろの鮮度が良いものを選別し、きれいな荷姿で出荷していると人気だ。
「葉は小松菜のような味わいなので、漬物に一緒に入れたり、茎の部分と一緒にみそ汁に入れたり、炒めたりして活用してほしい」と石塚さんは話す。販売は5月初旬まで。

★お薦め品
◇カブ「あやめ雪」 1束150円
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。価格などは変わっている場合があります。
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