テーマ特集
楽しみ方いろいろ映画鑑賞①
貸本料だけ!本も映画も見放題
- 2017年9月9日 神奈川新聞掲載
迫力の大画面もいいけれど、こぢんまりとした空間で個性的な映画をじっくりと楽しみたい。シネコンに押され1軒また1軒と消えていった街の映画館に代わって地域に登場した、新しいスタイルの観賞スポットを紹介します。(1/5)

【映画と本とパンの店「シネコヤ」】カフェのある貸本店
カフェのある貸本店で映画観賞はいかが-。2013年から藤沢市内で自主上映会を定期開催してきた代表の竹中翔子さん(33)が一念発起し、4月に鵠沼商店街の一角にオープンした。
1階入り口に約10種類ほどの天然酵母パンが並ぶ販売コーナーと喫茶スペース、2階にかけては約3千冊の貸本と上映設備、20人ほどがかけられるソファや椅子があり、ゆったりくつろぎながら読書や映画にひたれる。貸本料を払えば一日出入り自由で、本も映画も見放題だ。

2週間ごとに切り替わる上映作品は竹中さんが選定。「季節やシネコヤの空間に合ったテーマから4冊の推薦本を決め、その本の世界をより深く楽しめる映画を紹介しています」と竹中さん。
9月15日までは、「あの頃の僕」をテーマに、「グッバイ、サマー」(2015年・フランス)、「僕らのミライへ逆回転」(2008年・米国)を1日2回ずつ上映。

代表・竹中 翔子さん
1984年生まれ。大学時代に映像表現を学び、藤沢駅近くの映画館でアルバイトとして働くなど、映画作品の世界観や映画を楽しむ観客たちに引きつけられてきた。老舗映画館の相次ぐ閉館を機に自主上映会「シネコヤ」をスタート。4年の活動を経て念願の“常設小屋”開設に至った。「映画の魅力を伝えたい」が信念。「玄人受けするものや遊びの要素がある作品なども上映していきたい」と意気込む。

自慢のパンを喫茶で
地元のパン職人が出店する喫茶スペースのお薦めは、カンパーニュとスープ、24カ月熟成パルミジャーノ、バターが付いた「スープセット」(680円)。あんパンやツナサンドも人気。パンのみの購入もできる。

映画と本とパンの店 シネコヤ
住所 | 藤沢市鵠沼海岸3の4の6 |
---|---|
アクセス | 小田急線鵠沼海岸駅徒歩約5分
|
電話 | 0466(33)5393 |
営業時間 | 午前10時~午後10時(上映時間は[ホームページ]で確認) |
定休日 | 水曜日 |
公式HP | http://cinekoya.com/ |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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