テーマ特集
小田原かまぼこ②
小田原式を発案 うまさ引き立つ15ミリ
- 2017年11月11日 神奈川新聞掲載
江戸時代から続く伝統の「小田原かまぼこ」。生産者たちは、品質保持と製造技術の伝承・発展に務めるとともに、新たなファンをつくろうと、変わり種のかまぼこを提案しています。11月15日の「かまぼこの日」にちなみ、小田原かまぼこの今を紹介します。(2/7)

1781年創業の老舗かまぼこ店。看板商品の「板付かまぼこ」は、初代・田代吉右衛門の発案。吉右衛門と、江戸から小田原宿に集まった腕の良いかまぼこ職人たちとの「板にすり身を載せてみたらどうか」というやりとりの中から誕生したという。
厳選したグチ、卵白、砂糖、みりん、食塩などを使い、職人が一つ一つ丁寧に手作りしている。特選(3402円)は、口に含むと細やかで滑らかな舌触りで、味わうごとに歯ごたえある弾力と濃厚な魚のうま味が口いっぱいに広がる。

8代目社長の田代守孝さん(42)は、「15ミリの厚さに切り、わさびをつけて食べてもらうとよりおいしさが引き立ちます」と話す。
2年前には、気軽にかまぼこを味わってもらいたいと、店内にいろりを設置。かまぼこやいわし揚げなど約100種類のアイテムを、神奈川県内の日本酒で味わえる空間になった。
「職人が改良に改良を重ね、日々のれんを守る商品作りを心掛けています」

鱗吉
住所 | 小田原市本町3の7の17 |
---|---|
電話 | 0465(22)1315 |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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