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テーマ特集 日本クラシックホテル⑤
富士屋ホテル 独特の意匠で外国人を魅了

  • 2018年3月31日 神奈川新聞掲載

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 歴史を感じる建物と行き届いたサービスで、戦前からの伝統と格式を持つ「クラシックホテル」。横浜のホテルニューグランドや、箱根の富士屋ホテルを含む全国の老舗9ホテルが2017年11月、「日本クラシックホテルの会」(濱田賢治会長)を立ち上げました。同会加盟ホテルの魅力や、訪れた著名人との逸話を紹介します。(5/10)

 箱根のランドマーク的存在の「富士屋ホテル」。1878年7月、日本初の本格的なリゾートホテルとして箱根の温泉地に開業した。創業者である山口仙之助は、外国人が宿泊するホテルを目指し、建物は和洋折衷の木造建築とし、設備や調度品にも和と洋を融合させた独特の意匠を取り入れた。(

※2020年春まで、耐震補強・改修工事のため一時休館)


 社寺造りの外観が特徴的な本館をはじめ、明治期の典型的な洋風建築の西洋館、2階建ての食堂棟、校倉(あぜくら)造りを模した花御殿など6棟が国登録有形文化財となっている。明治後期の20年近く、外国人専用ホテルとして営業していたこともあり、支配人の松平隆さん(47)は「外国人客に日本文化を伝えようという工夫が、館内に飾られた彫刻や絵画などの調度品に表れています」と話す。


 皇室をはじめ、喜劇王のチャールズ・チャプリンやヘレン・ケラーら数多くの著名人にも愛された。現在も、異国情緒あふれる雰囲気を求め、外国人観光客も多く訪れている。館内には創業当時からの写真や調度品を展示する史料展示室があるほか、宿泊客向けにスタッフが歴史やエピソードを話しながら館内を巡る「館内案内ツアー」も実施してきた。


 老舗ホテルとしての歴史がある一方で建物の老朽化が進んでおり、創業140年を機にあす4月1日から2020年春まで、耐震補強・改修工事のために一時休館する。東京五輪・パラリンピックを見据え「歴史的価値を保ちながら、安全性と快適性を高めて、50年、100年先までお客さまに愛されるホテルでありたい」と松平支配人。


 休館期間中も別館「菊華荘」(食事とウエディングのみ)と、ホテル直営のベーカリー&スイーツ「ピコット」は営業する。ピコットの定番商品「アップルパイ」は、パイの中にじっくり煮詰めたリンゴをたっぷりと敷き詰めており、多くの著名人が愛するスイーツとして名高い。



富士屋ホテル

住所 箱根町宮ノ下359
アクセス 箱根登山鉄道宮ノ下駅徒歩7分。小田原駅から箱根登山バスまたは伊豆箱根バスで宮ノ下温泉下車2分
電話 0460(82)2211

[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。


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