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テーマ特集 日本クラシックホテル⑨
奈良ホテル 桃山御殿風な「西の迎賓館」

  • 2018年3月31日 神奈川新聞掲載

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 歴史を感じる建物と行き届いたサービスで、戦前からの伝統と格式を持つ「クラシックホテル」。横浜のホテルニューグランドや、箱根の富士屋ホテルを含む全国の老舗9ホテルが2017年11月、「日本クラシックホテルの会」(濱田賢治会長)を立ち上げました。同会加盟ホテルの魅力や、訪れた著名人との逸話を紹介します。(9/10)


 世界遺産を有する古都・奈良を代表する創業100余年のホテルで、「西の迎賓館」とも評された。風光明媚(めいび)な奈良公園の高台に位置する本館は、東京駅を手掛けた建築家・辰野金吾設計による和洋折衷様式で外観は桃山御殿風ひのき造り、内部も和と洋が見事に調和して重厚華麗だ。

 日露戦争後の外国人急増に対応するため1909年に創業。4年後に経営が当時の鉄道院に引き継がれ、それから終戦までは国営であり、国賓・皇族らが宿泊する迎賓館に準じた施設として栄華を誇った。エドワード英皇太子、ヘレン・ケラー、満州国・溥儀(ふぎ)皇帝ら歴史上の著名人が滞在した。


 同ホテルは「宿泊施設」のみならず、「博物館」「美術館」と合わせ三つの顔を持つといわれる。上村松園、川合玉堂、横山大観ら巨匠の日本画約100点を収蔵。女優オードリー・ヘプバーンが「ビューティフル」を連発したという春日大社の釣り灯籠を模した和風シャンデリアなど、見どころを案内する宿泊者対象のツアーも催している。


 なかでも「ぜひご覧になってほしい」と勤続40年の辻利幸・副総支配人(62)が語るのは、音楽好きのアインシュタイン博士(22年12月に宿泊)が弾いたピアノ。戦後の混乱で長らく行方不明になっていたが、2009年の創業100年記念事業として里に帰った。今もイベント時には時を超えた優美な音色を響かせている。


奈良ホテル

住所 奈良市高畑町1096
アクセス 近鉄奈良駅徒歩15分(路線バス8分)、JR奈良駅徒歩25分(同10分)
電話 0742(26)3300

[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。


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