産地直売
モロヘイヤ
イチゴの裏作にモロヘイヤ栽培 栄養価高く、夏バテ防止に
- ひらつかイチゴ農家の高橋さん(平塚市)
- 2018年6月7日 神奈川新聞掲載

高橋さん
出荷が始まったモロヘイヤを約1千平方メートルのビニールハウスで栽培する「ひらつかイチゴ農家」の高橋祥文さん(33)。イチゴがメインの農園だが、20年ほど前にイチゴの裏作として県農業技術センターの普及員に紹介され、モロヘイヤの栽培を始めたという。この時季は他にトマトや稲も栽培している。

例年は6月上旬からの出荷だが、早めに植えた今年は5月下旬から出荷している。8月下旬にイチゴ栽培の準備が始まるまで出荷を続ける予定だ。
モロヘイヤは地中海地方原産の緑黄色野菜で、ビタミンやミネラルなど高い栄養価を含む。エジプトでは重病を患った王がこのスープを飲んで回復した故事もあるとされ、アラビア語で「王様の野菜」を意味するという。暑さに強く紫外線を必要とし、水を好むが湿気を嫌い、乾燥と寒さに弱い。水分が適量だと葉がしっかり分厚くなり、湿気が多くなると葉の裏にぽつぽつと膨らみが出る。乾燥するとダニが発生し葉も育たない。寒くなると花が咲いてしまい、その種には毒があるという。とても手がかかりそうだが「湿度さえ気にしていればいいので簡単ですよ」と高橋さん。湿気対策として、背が伸びて葉が密集してきたら膝の高さまで刈り込み、風通しをよくするそうだ。

高橋さんはカレーや卵焼き、みそ汁、納豆に混ぜたり、豆腐の上に薬味のように乗せたりと、何にでも使っている。「ホウレンソウのようにえぐみもないので何にでも合います」
茎ごと天ぷらにするのが一番のお薦めで、ハウス栽培なので茎まで柔らかく、葉と一緒に食べられるという。「揚げるとふわっと葉が広がってきれいですよ。これからの季節、夏バテ防止に最高です」と高橋さんは話す。

ここで買える
JA湘南 あさつゆ広場
☆平塚市寺田縄424の1。JR平塚駅北口か小田急線秦野駅からバスで平塚養護学校前下車5分。午前9時~午後6時(7月からは通年同5時まで)。第3水曜休み(祝日は営業、翌日休み)。駐車場あり。電話0463(59)8304。

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します
この記事に関連するタグ
シェア、または新聞を購入する
- LINE
- URLコピー
- 掲載日付の
新聞を買う
テーマ特集まとめ
かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!