推し
酷暑乗り切る発酵パワー⑥
個性豊かな日本酒
- 2018年7月28日 神奈川新聞掲載
酵素玄米、こうじカレー、パフェ、日本酒、納豆…。日本人と切っても切れない関係の発酵食品。人気のカフェやジュース作り教室などを訪ねました。暑い夏、発酵パワーで乗り切りましょう。(6/7)

【瀬戸酒造店】自家醸造を再開
昨年4月、38年ぶりに自家醸造を再開した酒蔵。地下80メートルからくみ上げた水、町産の米や酵母と、杜氏(とうじ)の小林幸雄さん(53)の繊細な感覚が生み出す日本酒は個性的なものばかり。
現在醸造するのは3銘柄。約40年、土の中で眠っていた蔵付きの酵母と地域の酒米でつくる「酒田錦」(720ミリリットル1250円)は食中酒として。町の花であるアジサイの酵母で醸した「あしがり郷」シリーズの「月の歌」(720ミリリットル1800円)は、爽やかな酸味が白ワインを思わせる。「セトイチ」シリーズは小林さんが表現したいものを形にする酒。今回の「いざ」(同)は、香りが際立ちワイングラスでその華やかさを楽しむのがお薦めだ。

「水や米、自然の豊かさを表現できる日本酒を通して、開成町のファンを増やしたい」と話すのは社長の森隆信さん(47)。酒造りのほかにも、発酵を学び、製造過程でつくられる酒かすの活用を考える連続講座「はっこう大作戦」も企画する。「発酵は古来、日本の文化に根付き、生活に密接に関わって今に引き継がれている。発酵の魅力が地域活性の新たなうねりとなれば」と森さんは話す。

瀬戸酒造店
住所 | 開成町金井島17 |
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アクセス | 小田急線新松田駅からバスで四ツ角下車20分
|
電話 | 0465(82)0055 |
営業時間 | 午前10時~午後7時 |
定休日 | 月~水曜休み |
公式HP | https://setosyuzo.ashigarigo.com/ |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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