とれたて
ミニトマト
ミニトマトのオリジナルブランド「Coiina(コイイナ)」展開 伊勢原市で栽培する辻さん
- 道の駅 清川(清川村)
- 2018年9月6日 神奈川新聞掲載

伊勢原市で主にミニトマトを栽培する辻敦史さん(37)。自家採種・育種に取り組み「Coiina(コイイナ)」というオリジナルブランドを展開する。毎シ-ズン国内外の20~30品種の試験栽培も行い、100種以上の中から、えりすぐりの品種を出荷している。
サラリ-マンだった辻さんが2011年に新規就農したきっかけは、ビニ-ルハウスで育てる「Imec(アイメック)農法」という特殊な方法で栽培されたミニトマトとの出合い。特殊なフィルムに吸収された養液を根が吸い上げようとすることで、高糖度トマトが実現する農法で、その甘さと味の濃さに魅了された。
ICHIKAWA TOMATO FARMのトマト 父の味求め、栽培に奮闘

このおいしさを伝えたいと、さまざまな縁に導かれた辻さんは現在、ハウス3棟と畑の4カ所を管理する。
現在、最盛期を迎えている露地ものでは、人間の手を極力加えず、トマト本来の自然な姿で育てる「ソバ-ジュ栽培」などを取り入れる。赤色3種をメインに、サンオレンジ(オレンジ)、イエロ-アイコ(黄)、サングリ-ン(緑)を直売所や量販店、飲食店などへ出荷する。



同じ赤色でもロッソナポリタンは果肉が厚くサクサクとした食感が特徴、シシリアンル-ジュはうま味が強く加熱に向いた品種、サンオレンジはニンジンのような後味などさまざまだ。「ミニトマトも一つの食材。飲食店は、イタリアンレストランへの出荷が多いですが、彩りだけで終わらせず、シェフが要望する味わいも追求したい」と話す。
ハウスのみならず、露地栽培にも力を入れるのは、「大山丹沢山麓が目の前に広がるこのロケ-ションや水などの資源の豊富さを、伝えない手はないと感じたから」と辻さん。
来年からは、トマト狩りやワ-クショップなども開催予定。実際に足を運んでもらい、ここでしか味わえないトマトを提供するという辻さんの夢がかないそうだ。

★お薦め品
- Coiinaミニトマト 1パック 300円
- Coiinaトマトジュース 180ミリリットル 500円
ここで買える
道の駅 清川
清川村煤ケ谷2129。小田急線本厚木駅からバスで清川村役場前下車すぐ。午前10時~午後6時。電話046(288)2700。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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