テーマ特集
神奈川の海苔②
白あんとノリの共演
- 中村屋羊羹店(藤沢市)
豊かな海が育むノリ。県内では今も養殖が行われ、歴史が受け継がれています。2月3日の「のり巻きの日」、6日の「海苔の日」(ともに全国海苔貝類漁業協同組合連合会制定)にちなみ、産地やおいしい商品などを紹介します。(2/6)
中村屋羊羹店
江の島名物「海苔羊羹」

江の島の「山二ツ」と呼ばれる相模湾を見下ろす絶壁の間にある、1902(明治35)年創業の和菓子店。もとは島内で営んでいた駄菓子店で、目の前に岩場があった。
「弁天様をお参りに来る人向けに、江の島らしいお土産を」と考えた創業者の中村助次郎さんが、岩場に付着するノリに着目。名物「海苔羊羹(ようかん)」が生まれた。
4代目・中村憲昌さん(45)は、「あんことノリは斬新なようで実は相性がいいんですよ」と話す。口に入れた瞬間に青ノリの香りがふわっと広がり、豆の持ち味が生かされた白あんと調和する。ノリが主張しすぎず、砂糖、あん、寒天の量が程良い。誕生から110年余り、このあんばいを大切に守り続けてきた。

店舗裏の工房で海からの朝日を眺めながら作られる海苔羊羹は、潮風をも閉じ込めているよう。「食べ歩きカット」(1切れ110円)で気軽に味わえるほか、喫茶コーナーでは絶景に加え、「本煉(ほんねり)羊羹」と抹茶とのセット(500円)が楽しめる。

中村屋羊羹店
住所 | 藤沢市江の島2の5の25 |
---|---|
アクセス | 小田急線片瀬江ノ島駅徒歩25分
|
電話 | 0466(22)4214 |
営業時間 | 午前9時~午後6時(天候により変動あり) |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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