推し
大学のある街 淵野辺①
宇宙を身近に感じてみよう
- JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟
- 2019年3月2日 神奈川新聞掲載
大学のある街の魅力を紹介するシリーズ第5弾は、青山学院大学などがキャンパスを構える相模原市中央区の淵野辺地区へ。小惑星りゅうぐうへの着地に成功した探査機「はやぶさ2」で注目を集める宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスもある“学園都市”を歩きました。(1/6)

【JAXA相模原キャンパス】宇宙科学探査交流棟
JAXA相模原キャンパスは宇宙に関するさまざまな研究を行い、先月22日に小惑星りゅうぐうへの着地に成功した探査機「はやぶさ2」の開発や管制も担う。
昨年には一般向けに技術を紹介する「宇宙科学探査交流棟」もオープン。人工衛星や探査機、ロケットの模型、解説パネル、映像作品などを自由に見学でき、「はやぶさ2」の実寸大模型も展示されている。

スタッフの案内による「展示解説ツアー」も随時開催。宇宙をより身近に感じられ、夢いっぱいの時間が過ごせそうだ。
屋外に展示されているM-Vロケットの実機模型とM-3SⅡロケット原寸模型も迫力満点だ。

JAXA相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟
住所 | 相模原市中央区由野台3の1の1 |
---|---|
アクセス | JR淵野辺駅徒歩20分
|
営業時間 | 宇宙科学探査交流棟は午前10時~午後5時半(最終入館は同5時15分) |
定休日 | 原則、月曜・祝日の翌日休み。臨時休館日などの最新情報は[ホームページ]で要確認 |
公式HP | http://www.isas.jaxa.jp/visit/guide/ |
備考欄 | 無料 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
自分の強み生かし挑戦 元技術研修生の櫛田果鈴さん

JAXA相模原キャンパスでは、大学生を技術研修生として受け入れている。青山学院大学大学院理工学研究科の櫛田果鈴さん(23)も元研修生。大学2、3年の時に、月惑星科学を専門とするJAXA助教の春山純一さんの指導の下、月の縦孔(あな)に関連する研究にいそしみ、論文も書き上げた。春山さんは「学生を指導することは刺激になる」と研修生を歓迎する。
小学生の時、天体望遠鏡で見た月や星に感動して宇宙に興味を持ったという櫛田さん。大学1年の時に「JAXA相模原キャンパス特別公開」を訪れたことが技術研修生への道につながった。現在は大学院の博士前期課程に進学し、機械制御専門の准教授の菅原佳城さんの下、縦孔探査ロボットの研究を進めている。
研究に不可欠なプログラム構築とシミュレーションは、膨大な繰り返し作業が続くが、櫛田さんは「自分の強みを生かして、誰もやったことのないことをやるエンジニアになりたい」と声を弾ませた。
遊び心いっぱいのメニュー キャンパス内食堂

JAXA相模原キャンパス内にある食堂は、職員に限らず一般の利用が可能な施設の一つ。手頃な値段で日替わり定食や麺類を食べることができ、近隣住民にも親しまれている。
オリジナルメニューとして人気なのが「ロケットカレー」(600円)だ。果てしなく広がる深い宇宙はブラックカレーで表現。マンゴーやバナナなどのフルーティーな甘さにピリッとスパイスが効いているが、黒さを出すために使ったしょうゆや黒ゴマが和の風味を添え、親しみやすい味に仕上がっている。ポテトやニンジンなどの星が輝き、ロケット(ご飯)は噴煙(ゆで卵)を上げて力強く進んで行く-。手の込んだ、遊び心いっぱいのメニューだ。

店長の菊池陽太さん(34)は、「ピークが落ち着く午後0時半以降が狙い目です。ぜひ立ち寄って」と呼び掛ける。
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