産地直売
シイタケ
永島農園「おひさまシイタケ」日を当てて栽培、濃厚な味 シイタケエールも評判
- 永島農園(横浜市金沢区)
- 2019年9月26日 神奈川新聞掲載

日を当てて育てたシイタケ「おひさまシイタケ」を栽培するのは、永島太一郎さん(37)と陽子さん(38)夫妻。
一般的にシイタケは直射日光を当てずに栽培するが、永島さんは日に当てると味が濃厚になることに着目。ビニールハウス越しの太陽光を取り入れて、より自然に近い環境で育てたシイタケを独自のブランドとして販売している。
元々は米や野菜、花を育てる500年続く農家だった。都市部で育てられる作物をと夫婦で試行錯誤を重ね、2012年から薬剤不使用の菌床栽培を始めた。
収穫までに数年かかる原木栽培に比べ、省スペースかつ数カ月のサイクルで収穫できる菌床栽培は、都市部でも育てやすい。出荷先も近く、朝収穫して午前中には店頭に並べられるなど利点も多い。

ハウス内には、おがくずやトウモロコシなどの栄養分を混ぜて固めた菌床がびっしり。「大峰」や「利根」などの菌種は、味を重視して太一郎さんが厳選した。かさの縁にあるふわふわの産毛は新鮮な証拠だ。「味重視のため形はそろいにくく管理が大変ですが、肉厚でビタミンや食物繊維も豊富です」と陽子さん。
収穫は9月中旬から翌5月で、12月のピーク時にはシイタケは数時間で成長し、1日3回計約100キロを収穫する。5月中旬から10月にかけては、「黒宝キクラゲ」も生産し、オリジナルレシピも伝える。

三浦半島の農家や飲食店経営者との出会いをきっかけに、加工品も開発、販売にも積極的に取り組む。横須賀市のレストラン「横須賀ビール」では、干しシイタケの粉末を使った風味豊かなクラフトビール「シイタケエール(330ミリリットル、540円)」が評判だ。
三浦半島の若手農家ら6人で「MUD CLUB」を結成し、農産物の収穫体験や農業教育などの開催などにも取り組む。「農業ってかっこいい。そんなイメージを広められたら」と太一郎さんは力を込めた。
ここで買える

永島農園直売所
住所 | 横浜市金沢区釜利谷東7の6の17 |
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アクセス | 京急線金沢文庫駅西口からバスで坂本下車1分
|
電話 | 045(780)5706 |
営業時間 | 午前9時~正午 |
定休日 | 日曜 |
公式HP | http://nagashima-nouen.jp/ |
備考欄 | ※収穫体験は要相談。10月19、20日午前11時~午後5時半、みなとみらい「MMテラス」で開催される「ヨコハマ きのこ大祭」にも出店予定 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
お薦め品
◆生シイタケ(各100グラム)
贈答用300円/正品200円/徳用150円
◆おひさま干しシイタケ
200グラム千円
◆干しキクラゲ
70グラム千円
◆おひさま干しシイタケの粉
30グラム500円
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。値段は取材時の税込み価格を表記。消費増税に伴い変動することがあります。
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