テーマ特集
一度は味わってみたい老舗の味①
技が引き立つ手打ち「二八そば」
- 宿場そば桑名屋(横浜市保土ケ谷区)
- 2019年9月21日 神奈川新聞掲載
県内には歴史ある老舗がたくさんあります。高級料亭から普段使いまで、長く人々に愛されてきた伝統の味を紹介します。(1/6)※値段は取材時の税込み価格を表記。消費増税に伴い変動することがあります

【宿場そば 桑名屋】古き良きたたずまいの店
JR保土ケ谷駅西口近く。そこだけ時間が止まったような古き良きたたずまいの店がある。1886(明治19)年創業のそば店「桑名屋」だ。
店主の近藤博昭さん(70)は4代目。父の急逝で20歳で店を継ぐも、やりがいを見いだせず悩む日々が続いたという。そんな中、店の特性を打ち出そうと、着目したのが保土ケ谷宿だった。「安藤広重の浮世絵『東海道五十三次』の保土ケ谷宿には、そば店を表す『二八』の文字があった。これだと思った」

浮世絵をヒントに30年ほど前、宿場の船宿を模した現在の建物に改築。店の2階には、保土ケ谷宿の模型や資料を展示した。もちろん提供するのは、そば粉8割、つなぎ2割で手打ちする「二八そば」。吟味を重ねて選んだ、そば粉の風味を円熟の技で引き立てる。
歴史を生かした街づくりにも精を出す近藤さん。「毎日が楽しい」とはつらつとした笑顔を見せた。

宿場そば 桑名屋
住所 | 横浜市保土ケ谷区岩井町21 |
---|---|
アクセス | JR保土ケ谷駅西口徒歩1分
|
電話 | 045(331)0233 |
営業時間 | 午前11時~午後9時 |
定休日 | 木曜 |
公式HP | http://www.1616sagasu.com/seven/122/party/33 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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