産地直売
カワハギ
房竹丸のカワハギは「肝しょうゆ」で味わうのがお薦め
- 房竹丸(横須賀市)
- 2019年11月28日 神奈川新聞掲載

春の産卵に備え、秋から冬にかけて栄養を蓄えるカワハギ。冬ならではの肝の濃厚な味わいを求め、相模湾に面した横須賀市西部の長井漁港を訪ねた。
房竹丸を携える宮川聡さん(41)がこの日、刺し網漁で取ったのは、「本カワハギ」。カワハギには「本カワハギ」と「ウマヅラハギ」の2種類があり、東日本では食感のやわらかい「本カワハギ」がよく食べられているという。皮を剝ぐと、ピンク色の身と脂肪をたっぷり蓄えた肝が現れ、その透明感が鮮度の証拠だ。

お薦めは、肝を料理酒で軽く漬けてしょうゆとあえた「肝しょうゆ」。引き締まった身の食感と濃厚な肝が絡まり、まさに冬の絶品だ。「しょうゆとみりん、砂糖で煮ても、ふっくらとした食感が味わえておいしいですよ」と宮川さん。
宮川さんはサラリーマンから転職し、約4年の定置網漁の経験を経て独立した。毎日取れた魚や水温などを日記につけ、振り返りながら漁の感覚を養った。

現在は、用途別に3隻の船を使い分けて漁に出ながら、みりん干しや干物などの加工品にも力を入れる。自宅併設の加工場で、妻の良子さん(42)と共に年間約80種を生産。「漁師の味」と鮮度にこだわり、添加物を一切加えずに取れたその日のうちに加工する。直売所に並ぶのは、タコやサザエ、フグなどをぜいたくに使った「地タコのアヒージョ」など、食欲をそそる品ばかりだ。


相模湾近海は磯も砂地もあるため、300種類以上の魚が取れるという魚種が豊富な漁場で、カワハギのほかにもヒラメやヒラスズキ、アカハタなどが旬を迎える。「地場のものをいろんな人に食べてもらいたい」。夫婦で手を取り合いながら、長井漁港に活力を注いでいる。
お薦め品
◇本カワハギ 100グラム150円~
(大きさにより異なる)
◇伊勢エビ 1キロ8500円
◇サザエ 1キロ1200円
◇地タコのアヒージョ 800円
◇タチウオのみりん干し 4枚480円
ここで買える

房竹丸直売所
住所 | 横須賀市長井3の46 |
---|---|
アクセス | 京急線三崎口駅からバスで不断寺下車3分
|
電話 | 046(857)1832 |
営業時間 | 午前9時~午後4時 |
定休日 | 火曜休み。12月28日~1月6日休み |
公式HP | https://fish-store-545.business.site/ |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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