産地直売
ズッキーニ
ビタミンがC豊富なズッキーニ 川崎の農家・猿渡さん10年で商品に 傷み早い花ズッキーニも出荷
- 農家・猿渡小一郎さん(川崎市多摩区)
- 2020年5月28日 神奈川新聞掲載


「直売所にあまりない色だから、目立つんだよ」と目を細めながら話すのは、農家の猿渡小一郎(さるわたりこいちろう)さん(58)。住宅に囲まれた広さ約30アールの畑で、年間30種ほどを栽培している。今の時季はズッキーニと、エディブルフラワー(食用花)の花ズッキーニの収穫で忙しい。
ズッキーニはウリ科カボチャ属の野菜。ベータカロテンや食物繊維、ビタミンCなどを豊富に含み、淡色野菜では栄養価が高い。
栽培しているのは、株が強い「ゼルダ・パワー」と、実に模様が少なくつるりとした「ゼルダ・ネロ」の2種。多く出回る旬の時季を避けるため、やや早めの2月下旬に種をまき、3月中旬に定植。温度を保つためにビニールトンネルをかける。「春は風が強い日があるから、しっかり対策している。今年は3月に雪が降り大変だった」と猿渡さん。対策が功を奏し、今年は全ての株が実を付けている。

花が咲くのは早朝だけ。収穫できる時間が短く、傷むのも早いため市場に出回りにくい。雄花・雌花ともにきれいな花だが「お得感があるでしょ」と、5センチほどの小さなズッキーニが付いた雌花だけを出荷している。
残した花は自然のままでは受粉しにくいため、一つ一つ手や筆で授粉させる。5~6日で15センチほどに成長し、4月下旬から6月に出荷している。

猿渡さんは、20年前に就農。それまでは精密機械を製造する会社員だった。ズッキーニの栽培を始めたのもその頃で「当時は雄花と雌花もわからなかった」というが、先輩農家に教えてもらいながら、知識と経験を積み重ねた。「商品になるものを作れるようになるのに10年かかった。前職と“ものづくり”という点は同じ。品質が高いものを作り続けたい」と笑顔で話す。
お薦め品
◇花ズッキーニ 1袋280円
◇ズッキーニ 1本120円~
ここで買える
JAセレサ川崎大型農産物直売所「セレサモス」麻生店
住所 | 川崎市麻生区黒川172 |
---|---|
アクセス | 小田急線黒川駅徒歩6分
|
電話 | 044(989)5311 |
営業時間 | 午前10時~午後3時 |
定休日 | 水曜 |
公式HP | https://www.jaceresa.or.jp/agri/ceresamos/ |
備考欄 | 駐車場あり。両店とも短縮営業中 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
JAセレサ川崎大型農産物直売所「セレサモス」宮前店
住所 | 川崎市宮前区宮崎2の1の4 |
---|---|
アクセス | 東急田園都市線宮崎台駅徒歩6分
|
電話 | 044(853)5011 |
営業時間 | 午前10時~午後3時 |
定休日 | 水曜 |
公式HP | https://www.jaceresa.or.jp/agri/ceresamos/ |
備考欄 | 駐車場あり。両店とも短縮営業中 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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