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【かながわの本/四つの風 砂澤ビッキの創作世界】彫刻家が残した「素顔」

  • 2020年4月12日 神奈川新聞掲載

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 1989年1月、県民ホールギャラリーでの個展に病を押して札幌から出席し、会期中に亡くなったアイヌの彫刻家の写真集。

 31年、北海道旭川市に生まれた砂澤ビッキは青年時代を鎌倉で過ごし、文学者の渋澤龍彦らと交わり、彫刻をモダンアート協会展に発表した。その後、札幌に転居、78年には道北の音威子府(おといねっぷ)村筬島(おさしま)に、廃校になった校舎をアトリエにして移り住んだ。

 アトリエには世界中から大勢の芸術家が集まり、写真家の井上浩二とマリエも、ビッキの制作風景を撮るために訪れた。井上は撮りためた印画紙をアトリエに持ち込み、砂澤夫妻に見てもらう。「その時間と空間を共にできること」に喜びを感じていた。

 昨年の没後30年を機に催されたいくつかの企画関連の写真を集めた同書だが、詩人でもあったビッキが生前に出版した詩集「青い砂丘にて」からの2編や、童話の草稿、絶筆も収録し、彫刻家の新たな一面も垣間見える。ちなみにビッキとはアイヌ語でカエルのことである。

 砂澤ビッキ、井上浩二、井上マリエ/著、北海道新聞社、3080円


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