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横浜駅直結の複合映画館「T・ジョイ横浜」 いよいよ24日オープン
- 2020年6月19日 神奈川新聞掲載

横浜駅直結のシネマコンプレックス(複合映画館)「T・ジョイ横浜」が24日に開業する。同日オープンするJR横浜タワー(横浜市西区)の8・9・10階で9スクリーンを展開。オンラインでの映画鑑賞が定着した今こそ、映画館で過ごす時間を楽しんでもらおうと、多くの工夫が凝らされている。
「通勤や通学で横浜駅を利用する方に、日常使いしてもらえる映画館を目指しています」と語るのは、同映画館を運営するティ・ジョイ(東京)の原晋也事業推進チーム長。「さまざまなジャンルの映画を上映していきたい。横浜は映画ファンによる映画祭が開催されるなど、映画が好きな人が多い印象。仕事が少し早く終わったタイミングなどで、気になっている話題作を気軽に見に来ていただければ」と期待を込める。

「エンターテインメント・コンプレックス」を掲げ、映画以外のコンテンツも積極的に発信してきた同社。「創業20年の集大成」というT・ジョイ横浜でも「心が旅する映画館」をテーマに、映画を見るだけではない楽しみ方を提案する。コンサートやスポーツ中継、ミュージカルやオペラ、歌舞伎など「非映画コンテンツ(ODS=other digital stuff)」もその一つだ。「7月3日から、劇団☆新感線の最新作『けむりの軍団』のゲキ×シネを全国に先駆けて先行上映します。ゲキ×シネは単なる劇場中継ではなく、何十台ものカメラを駆使し、音響も再編集して再構築したもの。役者の表情のクローズアップや迫力ある音を楽しんでほしいですね」

設備面では、すべてのスクリーンを最新型の4Kプロジェクターとしたほか、同館最大の4番シアターには「Dolby Cinema(ドルビーシネマ)」システムを県内初導入。最先端の映像技術と立体音響技術で、作品世界への没入感を味わえる。また、企業や大学のセミナー会場としても活用してもらおうと、1番シアターには、収納可能なミニテーブルの付いた、大きめの椅子を用意した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のためには、マスク着用や検温、隔席での着席など「できる限りの対策を取った」。キャッシュレス決済についても取り組みを進めている。オンライン予約システム「KINEZO」を使って予約すれば、劇場内の端末に交通系ICカード「Suica(スイカ)」または会員QRコードをかざすだけで発券ができるという。「今秋以降には発券そのものをなくし、電車に乗るのと同じような感覚で劇場に入れる仕組みを考えています」
24日からは「ベイビー・ドライバー」や「ドクター・ドリトル」、ゲキ×シネ「五右衛門ロック」などを上映予定。「今後は洋画の新作も増えてくるはず。気軽にエンターテインメントに触れられる環境をつくっていければと思います」
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