産地直売
トルコナス
脇農園のトルコナス、白さ保つ工夫し特産品に 子どもにも人気
- 脇農園(茅ケ崎市)
- 2020年7月2日 神奈川新聞掲載

驚くほどつやつやで大きく真っ白い「トルコナス」が旬を迎えている。作るのは脇農園の脇祥平さん(33)。同農園ではリーフレタスや枝豆、ズッキーニ、長ネギなど年間を通して季節の露地物野菜を作る。
脇さんは10年ほど前まで会社員だったが、自分で工夫して育てて出荷するなど、最初から最後まで手掛けることができる農業に魅力を感じ、かながわ農業アカデミーや農家での研修を経て2013年に新規就農した。

白ナスの新品種トルコナスとの出合いは、JAさがみ管内の農家たちで運営する「さがみマーケティングチーム」の声掛けから。全国的にまだ珍しいこの野菜を地元の特産品にしようと、3人の若手農家が手を挙げた。脇さんはそのうちの一人。5年前に少量の試作から始めて徐々に栽培量を増やし、今では市場に出荷するまでになった。少量を直売所などで販売する農家もあるが、市場に卸すまでの量を生産するのは全国でも珍しいという。

トルコナスは実や皮がやわらかくとろみがあり、ねっとりとした食感で油と相性が良い。オリーブオイルでイタリアン、ごま油を使って中華、天ぷらで日本食とバリエーションが楽しめる。肉を使えばその脂も吸ってうま味を味わえ、色移りがないのでみそ汁にも重宝する。

「味には変わりないが、傷が付くとその部分が茶色くなるので、白さを保つためにできることは全部やっています」と脇さん。葉が当たるだけでも傷が付くので、光合成できるように見極めながら不要な葉を剪定(せんてい)し、イネ科のソルゴーで畑を囲んで風をよけ、根元には雑草対策の防草シートを敷くなど手間暇をかける。
「子どもにも人気。見掛けたらぜひ味わってほしい。今後はさらに良いものを作り、収穫量を上げていきたい」と意気込みを語った。
ここで買える
ユーコープ ミアクチーナ茅ケ崎高田店
住所 | 茅ケ崎市高田5の5の21 |
---|---|
アクセス | JR茅ケ崎駅からバスでニュータウン入口下車すぐ
|
電話 | 0467(51)8777 |
営業時間 | 午前9時~午後9時 |
備考欄 | ほかにユーコープ旭ケ丘店と県内の主要スーパーや青果店など |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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