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　葉山牛の生産で知られる牧場で、三浦半島の穏やかな気候と風土を生かして乳牛の飼育を始めた。「みうらみるく」と名付けた牛乳を今年５月から販売し、話題を呼んでいる。

　場所は、眼下に三浦海岸を臨む丘陵。早朝、搾乳の時間に牧場に伺うと、ホルスタイン牛が６頭、穏やかな顔で迎えてくれた。

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　牧場長の伊藤和彦さん（４９）が目指すのは「牛乳本来の自然なおいしさ」。脂肪分を増やすための配合飼料などは極力減らし、栄養価の高い牧草を多く与えている。そのため、さらりとした口当たりとさっぱりとした甘さが特徴だ。本来食べる牧草を与えることで、牛たちの生命力を高め、乳質も良くなるという。

　畜産業に携わっていたという伊藤さんは、やるからにはいいものをと乳牛の飼育や検査、衛生管理などを学んできた。牛が大好きと語る１年目の松田芽生さん（２１）とともに、搾乳や飼育、清掃に汗を流す。

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　１頭当たり朝夕で計２０リットルほど搾乳し、細菌検査や温度管理に細心の注意を払いながら、ミルクプラントでの低温殺菌（ノンホモ製法）処理を経て小売店へと出荷される。

　６５度で３０分、ゆっくりと低温殺菌をすることで病原菌だけを殺し、人の体に届けたい乳酸菌などは残すことができる。高温殺菌よりもタンパク質の変性が起こりにくく、より搾りたてに近い風味になるという。

　搾乳に慣れていない初産の牛には、伊藤さんが寄り添って体をなでる。「慣れない環境や物事にストレスを感じるのは人間と一緒。こうすると落ち着くんです」。ストレスを感じると暴れることもあるというが、温かく静かな三浦の風土が心地よいのか、ほとんどそういった姿は見ないという。「みんな牛のことが大好き。牛が元気ならいいものが作れると思っています」と日々愛情を注いでいる。

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お薦め品

◇みうらみるく２００ミリリットル２２０円
　　　　　　　９００ミリリットル６５０円

◇ソフトクリーム３００円

ここで買える

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※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。