推し 【絵本で考える平和】イラストレーター・絵本作家の山田花菜さん 普段の風景描き平和をつなぐ
- 山田花菜さん(南足柄市)
- 2020年8月15日 神奈川新聞掲載
2020年8月21日公開 | 2020年8月15日神奈川新聞掲載

南足柄市在住のイラストレーター・絵本作家の山田花菜さん。温かみのある絵に定評があり、主に児童書や絵本の分野で活躍する。
61人の画家が描いた平和をテーマにした絵に、憲法の条文が添えられた「戦争なんか大きらい!絵描きたちのメッセージ」(大月書店、1980円)は、「子どもの本・九条の会」によるもの。同会は、「平和あっての子どもの本」という考えのもと、子どもの本に関わる作家、画家、編集者などが2008年に結成し、現憲法擁護のために活動。山田さんも発足当時から会員となり企画展などに参加していた。

山田さんの絵のタイトルは「つないでいく」。当時5歳と2歳だった息子と夫を描いた。昆虫好きの長男が虫取りをするため、同市にある森と水の公園へ家族でよく出掛けたという。「子どものしたいことを一緒にできるのは平和だから。戦争があれば、この風景はない」と思いを語る。

小さな子どもと読む時は、「『何に怒っているんだろうね』など、絵から感じることをおしゃべりしてみては」と山田さん。小学生くらいなら、一緒に条文を読んでみるのもお薦めだ。
「子どもが平和につながる選択をしていけるよう、実際に戦争があったことを伝えていきたい」と話す。
☆SNSにて、子育て絵日記「こども風景」を更新中。

そのほかのお薦めの本・「傘の舞った日」
「傘の舞った日」は、今から13年前に刊行された「おはなしのピースウォーク」シリーズの第4巻でした。この本では、6人の作家さんがそれぞれの切り口で、『戦争』を描いております。どの作品も、戦争を知らないこどもたちへの平和のメッセージが込められています。過去、現代、そして未来を舞台に、まるで短篇映画を観ているように引き込まれます。子どもたちが、本当の「平和」について考える入り口になる作品だと思います。
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