とれたて 浜なしも並ぶ直売所、わたなべの浜ぶどう(横浜市緑区) 8月30日まで、収穫体験
- わたなべの浜ぶどう(横浜市緑区)
- 2020年8月27日 神奈川新聞掲載

さんさんと降り注ぐ太陽の下、みずみずしい果実がたわわに実っている。県産の優れた農林水産物を認定する「かながわブランド」に新たに登録された「浜ぶどう」。横浜市内で栽培される大粒品種を中心としたブドウの総称だ。
横浜市営地下鉄川和町駅近くの農園「わたなべの浜ぶどう」では毎年8月中旬から9月中旬まで、朝摘みの完熟を直売し人気を集めている。園主の渡辺幸男さん(66)は、50アールのブドウ畑を有し、水田から産出した稲わらを堆肥に活用する循環型農業に取り組む。
主に生産する品種は、粒が500円玉ほどの大きさで糖度が高くジューシーな「藤稔(ふじみのり)」と、皮ごと食べられて爽やかな甘味が後を引く「シャインマスカット」。生産工程の中で最も重要なのが、5月下旬から6月上旬に行う粒を切り落とす作業「摘粒(てきりゅう)」だといい、同園では1房あたり30~35粒になるよう手間暇かけて摘粒する。「1房の粒数を制限することで栄養が行き渡り、丸々と大きく、豊潤な味わいに育つ」と渡辺さんは話す。

直売所には浜ぶどうだけでなく、同じくかながわブランドの「浜なし」も並び、それぞれの持ち味を引き出したジェラートも販売している。同市青葉区のジェラート専門店「クアットロ・パンキーネ」が製造を手掛け、完売する日もあるほど好評だ。ジェラートは、椅子の間隔を空けて設置したテラス席で心地よい風を感じながら味わえ、クーラーボックスを持参すれば、持ち帰ることもできる。
渡辺さんは、より多くの人に浜ぶどうへの関心を高めてもらおうと、収穫体験も実施。入園料を支払い、収穫した分を購入するシステムで年々、リピーターが増えている。3世帯で楽しむ家族連れも多いという。
横浜の夏の風物詩として親しまれるようになった浜ぶどう。暑さで渇いた喉をおいしい果汁で潤したい。
浜ぶどう(藤稔)収穫体験
8月30日まで、各日午後1時、同3時の2部制。入園料300円ほか。1房1000円。要予約。
【関連記事】神奈川で味覚狩り・横浜で完熟いちじく狩り、芝口果樹園(横浜市戸塚区) 「収穫後時間をおくと風味まして美味しい」

お薦め品

◇浜ぶどう (地方発送可)
「藤稔」1房1000円前後 「シャインマスカット」1房1200円前後
◇浜ぶどうのジェラート 1個400円
ここで買える&味わえる
農園 「わたなべの浜ぶどう」
住所 | 横浜市緑区北八朔町181 |
---|---|
アクセス | 横浜市営地下鉄川和町駅徒歩8分
|
電話 | 045(931)4473 |
営業時間 | 午前9時半から売り切れ次第終了 |
定休日 | 月曜休み |
備考欄 | 駐車場あり |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
この記事に関連するタグ
シェア、または新聞を購入する
- LINE
- URLコピー
- 掲載日付の
新聞を買う
推しまとめ
かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!