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産地直売 山地酪農
山の管理と乳の生産を同時に行う 山北・薫る野牧場の島﨑さん

  • 薫る野牧場(山北町)
  • 2020年10月8日 神奈川新聞掲載

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 標高約700㍍の大野山で、山地(やまち)酪農を実践する島﨑薫さん(31)。山地酪農とは、山に牛を放牧し草を食べてもらうことで、山の管理と乳の生産を同時に行う手法だ。

 山北町共和財産区から借りた8・8㌶の広大な敷地では現在、5頭のジャージー牛を放牧中。そのうちの2頭から搾った生乳は全て、ソフトクリームの素になるミックスへ加工する。ジャージー牛乳は乳脂肪分が高く濃厚なのが特徴だが、牧場のソフトクリームは、こくがあるのにすっきりとした味わい。自然の青草をたっぷり食べるため、草の水分で乳脂肪分が薄まるからだ。島﨑さんは、「牛乳を飲む感覚で味わって下さい」とほほ笑む。




 山を活用しながら酪農を行い、崩れにくい山作りをしていくために欠かせないのが、牛の餌にもなる野芝。深く根付いて地面を固定するため、大雨や台風の土砂崩れを防ぐという。「ほかの草とのバランスを見ながら、数十年かけて野芝をもっと広げたい」と展望を語る。

 相模原市出身の島﨑さんは東京農業大学在籍時に、山地酪農家・中洞(なかほら)正さんの著書と出合い、進路を決めた。間伐されない人工林が問題になっていることなどを初めて知ると同時に、林業と酪農を両立させた中洞さんの生き方に魅了され、大学卒業後は中洞さんが営む岩手県の牧場へ就職。4年半働いた後、2016年秋に同町へ移住し、約2年の準備期間を経て、18年に牛を迎えた。「地域住民の温かさが頑張る原動力」と語り、柵の設置の手助けや野菜のお裾分けなどを通して支えてくれているそうだ。

 「『私でもできる』という姿を見てもらうことで、山地酪農を広めたい」と島﨑さん。国内で山地酪農を行う牧場は10件あるかないか。新たに始める人が増え、放置された山が減ることを目標にしている。



薫る野牧場

住所 山北町皆瀬川宇高杉山1016の1
公式HP http://kaorunofarm.com/
備考欄 観光牧場ではないため見学は要予約(現在は見学休止中)。問い合わせは[メール]kaorunofarm@gmail.com

[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。

ここで味わえる

◆やまきたさくらカフェ(山北町)

◆YAMAKITAバル(同町)
 ※ジャージーミルクサワー、アイスクリーム

◆旅するコンフィチュール(横浜市)
 ※塩ミルクジャム

◆Collina(鎌倉市)
 ※ジェラート

◆H×M(平塚市)
 ※コースメニューに付くソルベ

◆ARIETTA del gelato(秦野市)
 ※ジェラート

※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。


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