週末のススメ 箱根湿生花園、趣ある秋の山野草を紹介 ノコンギク、リンドウ・・・
- 箱根湿生花園(箱根町)
- 2020年10月22日 神奈川新聞掲載

「一斉に花が咲く春とは違う趣がある」と秋の草花について語る箱根湿生花園の斎藤一平さん(25)に、野山で見られる花と、湿原ならではの花を紹介してもらった。
薄紫色の花びらがかれんな「ノコンギク」はキク科の植物で、園芸品種であるコンギクの原種。日当たりの良い明るい場所を好み群生する。

漢方薬の竜胆(りゅうたん)としても使用される「リンドウ」は、りんとしたたたずまいが美しいリンドウ科の植物。青い花は晴れていると開き、曇りや雨の時には渦巻き状にくるりと閉じてしまう。明るい場所を好む。

日当たりの良い湿地に生育する「ウメバチソウ」は純白の花びらが愛らしい。花の形が、家紋の一つである「梅鉢」に似ていることから名付けられたとされる。

さらに花期が遅い晩秋の花には「リュウノウギク」があり、登山道の淵や林縁などで見ることが可能だ。
「秋の山林では、足元に目を向ければかわいい花、目線を上げれば紅葉や木の実を楽しめます」と斎藤さん。ピンク色の実が開くと赤い種子が現れ、葉も美しく色づく「マユミ」という木は、県内の山野で広く見られる。
秋の野山をのんびり歩きながら、小さくて豊かな自然の一つ一つに注目してみてはいかが。
同園では現在、「秋の山野草展」を開催中。11月8日まで。秋を彩る花や木の実、カエデの仲間など約70種400点を自然に近い形で展示。
箱根湿生花園
住所 | 箱根町仙石原817 |
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アクセス | 小田原駅からバスで仙石案内所前下車8分
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電話 | 0460(84)7293 |
営業時間 | 午前9時~午後5時(最終入園は同4時半)。開園期間は3月20日~11月30日 |
定休日 | 期間中無休 |
公式HP | https://hakone-shisseikaen.com/ |
備考欄 | 700円ほか |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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