とれたて
ナマコ
真鶴町の義新丸、ナマコの素潜り漁 硬過ぎず味に癖なく食べやすい
- 義新丸(真鶴町)
- 2021年2月25日 神奈川新聞掲載

2月と3月の一部期間に真鶴沖で行われるナマコの素潜り漁。義新丸の山田義行さん(46)は、陸から30メートルほどの場所で海中に40秒潜り、海面に上がって40秒休むというサイクルを繰り返しながら、ナマコを捕まえる。
県内で食用に捕れるナマコにはアカナマコ、クロナマコ、アオナマコがあるが、この日捕れたのはアカナマコ。硬過ぎない食感で味に癖がないので、食べやすいのが特徴だ。

お薦めの食べ方は、三杯酢ともみじおろしを組み合わせたナマコ酢。コリコリの食感とさっぱりした味わいが、酒のさかなにちょうど良い。真鶴港周辺では、三重県から来た海女が多数住んでいた時期があったが、山田さんは「ナマコを丸焼きにして食べる」という海女の話を聞いたことがあるのだそう。
ナマコのほか、イセエビ、アワビ、サザエ、トコブシなどを漁獲する山田さんが漁師を始めたのは20年前。元々自然が好きだったことから、定置網漁師の求人に応募して船に乗り始め、4年ほどたった頃に独立した。

その当時に比べ現在は、海中のナマコが3分の1程度しかいないという。「乱獲や海水温の上昇など、原因は一つではない」と嘆く。海藻も激減しており、10年くらい前までは豊かだった海中が、現在は砂漠のようになっているそうだ。
真鶴町には、半島の先端に「魚つき保安林」がある。魚群誘致などの目的があるほか、海と陸の一体となった生態系を有しており、町民は親しみを込めて「お林」と呼ぶ。
「『お林』のある真鶴は一等漁場なので、おいしい魚介が食べられます」と山田さん。「滋養強壮に効果があるといわれている、栄養価の高いナマコをぜひ食べてみてください」と笑顔で呼び掛けた。

お薦め品
◇ナマコ 1キロ(2~4個)2700円
※3月はナマコ、イセエビ、ワカメなどを漁獲予定
ここで買える
☆オンラインショップ
https://poke-m.com/producers/118717
※直販も可。注文、問い合わせは、電話080(8474)2088
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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