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平塚のスイス料理専門店「ル・シャレー」 チーズフォンデュはお母さんの味
- ル・シャレー(平塚市)
2021年5月22日公開 | 2021年5月15日神奈川新聞掲載
新型コロナウイルスの影響で海外への往来がほぼ止まった今、異国での旅行気分を楽しみたい! そんなあなたに届けます。平塚の閑静な住宅街にあるスイス料理専門店「ル・シャレー」で味わうチーズフォンデュを取材しました。

閑静な住宅街にあるスイス料理専門店「ル・シャレー」。東京・六本木に1965年にオープンしたスイス人経営の名店「東京スイスイン」で総料理長を務めた西村隆さん(71)が地元の平塚で、1984年に開いた。西村さんは系列店の監修など全てを任された経歴をもち、今でもその味を堪能しようと、全国各地から平塚まで訪れる人が絶えないという。
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「店に入ったらスイスを感じてほしい」と西村さん。店内にはスイスの祭りで最も搾乳量があった牛が下げて歩く年代物の大きなカウベルのほか、道具や食器に至るまでスイスから取り寄せた品々が並ぶ。テーブルには祭りの風景や湖の地図などが描かれた14種類のランチョンマット、天井にはスイスの州の旗が飾られ、見ているだけでも旅行気分を楽しめる。

スイス料理の特徴は、隣接するドイツ・フランス・イタリアなどの影響を受けた多様な郷土料理。特にチーズは1つの村に1つのチーズがあるといわれ、毎日食卓に並ぶ。中でもお母さんの味とされる「チーズフォンデュ」(2200円)は、料理を取り分ける習慣のないスイス人が1つの鍋を皆で楽しみ、家の味が受け継がれる特別な料理。店では数種のスイス産チーズと白ワインのみを使い、その時々で種類や分量を変える。ふつふつと湧き上がる本格的なチーズがとろりと絡まったパンの味は格別。焦げ付かないように下の方からかき混ぜるようにして味わう。

日本で最初に出したというラクレットチーズもお薦めだ。「お客さんに喜んでもらいたい。もてなしの布のテーブルクロスとナプキン、生花は切らせたことがない」と話す。
スイスってどんなとこ
数々の名峰があり美しい景色が残るスイスでは、自然保護の観点から独自の法律や規制が定められている。
それぞれの家が所有する牛は、厳しい国家試験を受けた牧童が預かり、世話やミルク搾り、バターや生クリーム、チーズ作りを任されている。できたチーズは所有する牛の頭数によって分配される。
チーズは各々の村や町の味があり、その数は1200以上。カウベルは代々受け継がれ、鳴る音で自分の家の牛が分かるくらい生活に密着している。


ル・シャレー
住所 | 平塚市八重咲町26の19 |
---|---|
アクセス | JR平塚駅南口徒歩5分
|
電話 | 0463(23)9037 |
営業時間 | 午後5~9時 |
定休日 | 不定休 |
公式HP | https://swiss-restaurant-7.business.site/ |
備考欄 | 土日・祝日のみ予約制ランチあり(午前11時半~午後2時)。コースは5500円から。ランチコースは3千円から |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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