気になる ここ数年で急増〝切手女子〟 かわいい絵柄で色鮮やか ライター・ばばちえさんに魅力を聞いた
【2019年2月17日紙面掲載】
色鮮やかな切手を楽しむ“切手女子”が、ここ数年増えている。特にかわいい絵柄が多い海外切手は、集めたり、飾ったりするのにぴったり、と人気だ。「切手女子のかわいい収集BOOK」の著者で、切手女子たちが集う「なでしこ切手倶楽部(くらぶ)」をフェイスブック上で主宰するライターのばばちえさんに、海外切手の魅力を聞いた。
「小学生の頃から切手は好きだった。本格的に海外切手を集め始めたのは、ここ10年ほど。きれいで、見ているだけで癒やされる」とばばさん。ネット上のきれいな切手の同好会に掲載されていた切手を、アップにして細かいところまで堪能したことがきっかけだ。以来、かわいい切手を収集し、同俱楽部のイベントや書籍などで紹介している。

海外切手は、切手専門店やネットショップ、切手の博物館(東京・目白)などで、1枚10円から購入できる。グラム単位やパケットと呼ばれる100枚単位の袋入りでの販売もある。日本郵趣協会が主催するイベント「スタンプショウ」や「全国切手展(JAPEX)」も狙い目だ。
集めた切手は「小さな額に入れて飾ったり、安い物は封筒の封印代わりに貼ったり。テーマ別にシートにまとめるのも楽しい」という。マウントという2枚重ねの透明フィルムに切手を挟み、関連する絵柄のポストカードなどと組み合わせて、A4サイズの紙にテーマに沿ってまとめたシートは、切手展に出品したり、イベントで展示したりしている。


手工芸や食べ物、動物、バレンタイン、クリスマスなど、テーマ別にまとめると各国のデザインの特徴もよく分かる。ベルギーのチョコレート切手は、なんとチョコレートの香り付き。「裏のりはチョコの味がするらしいです」
フィンランドのムーミン切手は、抑えた色味が大人っぽい。フランスの切手はしゃれたデザインが多く、観光客向けに販売されている切手シートもある。


収集に当たっては、関心のあるテーマや国に絞って集めるのも一つの方法だ。今、ばばさんが特に集めているのはオランダの切手。「とにかくかわいい」とほほ笑む。
同俱楽部では約470人の会員が、自らの収集品やポストカードとの絶妙な取り合わせなどを紹介し合って楽しんでいる。会員同士での文通も盛んだという。
ばばさんは「手紙文化がなくなると寂しい。海外に限らず旅先から気軽に絵はがきを出したり、誕生日の日付が押された切手のカードをプレゼントしたり、と楽しんでほしい」と、切手を楽しむ生活を呼び掛けた。
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