とれたて
植木
藤沢の植木生産農家 渡辺園の植木で玄関まわりをきれいにおしゃれに
- 渡辺園(藤沢市)

自然あふれる藤沢市宮原地区にある植木生産農家「渡辺園」。土から顔を出したばかりの芽や、まだ小さな幼木、出荷を待つばかりの庭木などが並ぶ。黄緑や深緑、ひすい色、さまざまなトーンの緑がきれいだ。
園主の渡辺文雄さん(66)が植木生産に着手したのは1985年頃。独自に品種改良した実が付かない緑の濃いイヌツゲは評判となった。建物の洋風化に伴い、1995年にいち早く近隣の植木生産者らと「湘南コニファープラントネットワーク」を立ち上げ、多彩なコニファーを育て全国でも有数の産地となり、害虫がつきづらく手入れが簡単、見た目の美しさからたくさんの庭を飾った。

「何でも2人でやるの。夫はとにかく細かく丁寧」とほほ笑む妻の信子さん(64)。2万5千平方メートルの土地で地をはうタイプのグランドカバーを含むコニファー17種ほど、ブルーベリー10種やコニカなどを、仲良く二人三脚で、実生からの品種改良、挿し木の植え付けや木の手入れなどを行うというから驚きだ。同園の木は一度も地植えせずにポットで植え替えて育てるため、成長がゆっくりで出荷まで5年10年と時間がかかるが、その間も手間暇を惜しまない。

枝が成長してから切り落とすと傷になるため、小さな葉のうちに一つ一つ摘み取り美しく育て、競り市でも名指しで買い手がつくという。また、ポットなので地植えの時期をほとんど選ばずに庭に植えられ定着もよく、鉢に植え替えればベランダなどで楽しめるのも魅力の一つだ。

最近は成長が遅く剪定(せんてい)いらずのスリムタイプのコニファー「ディグルーツスパイアー」や星形の実がなる「エレガンテシマ」が人気。秋に真っ赤に紅葉し花も美しく夏には実も楽しめるブルーベリーの「ブラッデン」、もみの木に似て10年で1メートルほどしか育たない「コニカ」もクリスマスにお薦めだ。「ブルーベリーは合わない土地だと枯れてしまうので、鉢で育てると成功しやすい。いい品物を作って褒められるとうれしい」
お薦め品
◇ブルーベリー 1650円~
◇コニカ 5500円~
◇ディグルーツスパイアー1650円~
ここで買える
JAさがみ緑化流通センター
住所 | 藤沢市宮原3550 |
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アクセス | 小田急線長後駅または海老名駅からバスで用田下車5分
|
電話 | 0466(48)5073 |
公式HP | https://ja-sagami.or.jp/tenpo/detail/s_15.html |
備考欄 | ※事前に要連絡。 |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
2021年9月3日公開 | 2021年9月2日神奈川新聞掲載
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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