とれたて
サツマイモ
津久井浜観光農園でサツマイモ掘り とれる品種は紅あずま、ほくほく食感で甘み強い
- 津久井浜観光農園(横須賀市)

ほくほく食感の秋の味覚、サツマイモ。県内有数の観光農園では、今年も芋掘りシーズンが到来し、多くの観光客が訪れている。秋晴れのこの日は、横須賀市内の幼稚園に通う園児たちが来園。つるを目印に掘り進め、芋が顔を出したら回りの土をかき分けるように両手で掘っていく。「あったあった!」「見て! こんなにとれたよ」「おっきいね」と掘り起こすたびに歓声が上がる。1つのつるから何個とれるか、どんな大きさかは、掘ってみてからのお楽しみだ。

農園で育てているのは、「紅あずま」。鮮やかな赤い皮とほくほくした食感が特徴で、甘みも強い。芋掘り組合会長の小林誠さん(59)や小林務さん(59)、宮内英樹さん(36)ら3軒の農家が、客らに喜んでもらおうと毎年丹精込めて芋作りに励んでいる。昨年はコロナ禍で団体客の利用は減ったものの、屋外のレジャーの需要が高まったことから個人客が増え、約5万株が完売。1人ずつ畑が区切られており、掘る際に互いが向かい合わないように工夫も凝らした。
「大切にしているのは土作り」と宮内さんは話す。芋のつるを細かく砕いて肥料にしたり、有機質肥料で耕した土は軟らかく、掘りやすいだけでなく芋も甘くなる。しっかりと土作りをすると、つるしか育たない「つるボケ」も防げるという。「今年は育ちも良く、甘みも強いですよ」。掘りたてもおいしいが、収穫後、1週間から10日ほど洗わずに土を付けたまま置いておくと、甘みはさらに増す。

お薦めの食べ方は、定番の焼き芋やサツマイモご飯。甘さを生かして大学芋や芋ようかんなどのスイーツにも最適だ。ミカン狩りが始まる10月20日からは園内で石焼き芋(100グラム100円)も楽しめるほか、1月からはイチゴ狩りなど、季節の味覚がめじろ押しだ。
サツマイモ掘り

11月14日までの土日・祝日、午前9時~午後3時。1人5株で千円。予約不要。軍手持参。※売り切れ次第終了
2021年10月01日公開 | 2021年9月30日神奈川新聞掲載
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
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芋掘りを楽しむたけやま幼稚園の園児たち




津久井浜観光農園
住所 | 横須賀市津久井5の15の20 |
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アクセス | 京急線津久井浜駅徒歩20分(期間中は送迎バスあり、無料駐車場あり)
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電話 | 070(2671)9614(営業時のみ) |
公式HP | https://ja-yokosukahayama.or.jp/tourism/ |
備考欄 | 現地案内所 |
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