とれたて
レタス
湘南レタス、出荷最盛期 パリッとした食感が評判「亀井農園」(藤沢市)
- 亀井農園(藤沢市)

遠くに大山を望む自然あふれる御所見地区で代々農業を営む「亀井農園」。2代目の亀井秀和さん(54)をはじめ、3世代の家族ぐるみでレタスやキャベツ、ブロッコリー、トウモロコシなど年間を通して7品目を育てる。この時期は、パリッとした食感が評判の、この地区で複数の農家が育てる「湘南レタス」の出荷が最盛期。サラダはもちろん、肉厚なのでみそ汁やしゃぶしゃぶ、レタスチャーハンなど加熱してもシャキシャキとおいしく味わえるのがうれしい。

と尋仁さん
同園は園主の正昭さん(78)の代から、当時この地域では珍しかったレタスを先駆けて手掛けた。レタスは寒さや蒸し暑さに弱く、春は6月までに出荷を終え、秋は9月に種をまき発芽した苗を1つ1つ畑に植え付け10月から収穫が始まるが、何より大切なのは土壌という。一度更地にした畑の成分をJAに分析してもらい、足りない栄養を補い真夏の炎天下の中、熟成した堆肥を入れる。「大変だが、歩くと土に弾力があるとよく言われる」と秀和さんは笑顔を見せる。病気や生育状況を日々確認し、種まきから2週間ほどで大きな外葉の中央にかわいらしいこぶし大の丸みができて巻き始める。「結婚して農家に入り、丁寧に作った取れたての野菜のおいしさを知った。鮮度のいい朝どれを食べてもらいたい」と夜明け前から収穫もする。すぐに流通に乗せられるのも地場農産物の良さだ。
目の前で収穫したレタスはふわりときれいに巻いて重量感があり、切り口からはミルク色の汁が滴り、タンポポの葉のような匂いが香り立つ。パリッとかじれば、しっかりとしたレタス本来の味が口いっぱいに広がりそのままでも美味。
長男の尋仁さん(27)は「これからは客との距離を縮めるなど、都市部近郊だからこそできる農業を営んでいきたい」と意気込む。「親子三代、長年の経験と若い力を合わせて愛情込めて作るおいしい野菜を味わって」と2人は仲良く笑う。

問い合わせは、亀井農園
[メール]shonan.kameinouen@gmail.com
※レタスの販売は12月上旬くらいまで
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
2021年11月4日公開 | 2021年11月4日公開神奈川新聞掲載
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