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少しいびつな進学校青春グラフィティ 劇団扉座「私戯曲 県立厚木高校物語」

「ホテルカリフォルニア」で高校生に扮する(左から)岡森諦、横内謙介、六角精児(撮影・大島しゅうじ)
「ホテルカリフォルニア」で高校生に扮する(左から)岡森諦、横内謙介、六角精児(撮影・大島しゅうじ)

 劇作家・演出家の横内謙介が、県立厚木高校(厚木市)で過ごした自身の体験を戯曲化した「ホテルカリフォルニア─私戯曲 県立厚木高校物語─」。初演から25年を経て、横内が主宰する劇団扉座の創立40周年を記念し、厚木市文化会館(同市)と新宿・紀伊國屋ホールで12月に上演する。

 同劇団は、横内と共に同校の演劇部で活動した岡森諦、六角精児らが中心となって結成された「善人会議」が前身。横内は「オリジナルメンバーが今も残り、40年も続く小劇団はまれ」という。


 戯曲について「受験中心の進学校の、恋にも友情にも燃え切れない半端な姿を面白おかしく描いた。われわれのルーツである厚木高校の、少しいびつな実録的・進学校青春グラフィティ」と評する。

 還暦を迎えた劇作家・横山健一が、新人劇団員たちを指導する稽古場で、高校時代に亡くなった同級生の呼び声を聞いたことをきっかけに、県内有数の進学校で過ごした青春時代を思い出す筋立て。

 エリートが集まる中で落ちこぼれた横山は、たまたま入った演劇部の活動にのめりこむ。その周囲には同じような落ちこぼれの生徒らが集まり、文化祭を盛り上げようと挑戦する─。


「ホテルカリフォルニア」で高校生に扮する(左から)岡森諦、横内謙介、六角精児(撮影・大島しゅうじ)
「ホテルカリフォルニア」で高校生に扮する(左から)岡森諦、横内謙介、六角精児(撮影・大島しゅうじ)

 1997年の初演時にはテレビで舞台中継され、ステレオタイプな青春ものとは一線を画した内容が「リアルに面白く、切ない」と地元厚木のみならず全国的に評判を呼んだ。

 「同じような後悔や感傷を抱く人たちから、大きな反響があった。単なる思い出話、厚高礼賛ではなく、今の時代につながる、痛みと悲しみの物語でもある」と横内。

 今回の上演に当たっては一部を改訂し、演出も磨きをかけた。横内をはじめ岡森、六角ら初演時のメンバーが出演し、全員が高校生に扮(ふん)する。「近年は個々の活動が忙しく、全劇団員がそろうのは最初で最後となるかもしれない」という。

 12月5日は厚木市文化会館で午後2時開演。全席指定で一般4500円、学生2千円。7~19日は新宿・紀伊國屋ホール。全席指定で一般5千円(前売り)、学生3千円。問い合わせは同劇団、電話03(3221)0530(平日正午~午後5時、公演中は正午から午後3時)。

2021年11月24日公開 | 2021年11月24日神奈川新聞掲載

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