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小栗旬さんに聞く 葛藤し続けた義時、〝らしさ〟大事に


 9日から始まったNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、源頼朝の側近で後に鎌倉幕府の執権として活躍する北条義時を演じている。大河の主演は初めてだが「既に撮影が半年に及び、もう1年以上、義時のことを考えている。長丁場ならではで、俳優としては豊かな時間を過ごさせてもらっている」と充実した様子を見せる。

 脚本は三谷幸喜。第1話では、北条家の面々がホームドラマに登場する家族のように仲良く過ごす日常が描かれた。「北条家は、ものすごく仲が良くて明るい人たち。頼朝さえいなければ、伊豆でのんびり暮らしていたのでは。そこが歴史の面白いところではある」

 現在では、したたかな陰の実力者という人物評が取り沙汰される義時。「日々の米を数えている方がいいと思っているような」義時が決断しなければならない状況に追いこまれ、進んでいく道のりには陰惨なことも起こる。


NHK提供
NHK提供

 「それが陰謀だったのか、三谷さんがどう書いていくのかだが、義時本人としてはずっと葛藤があり、できればこんなことをしたくない、と思っていたのではないか」。生き残ることが厳しい時代に「下手に優しさを出すと後々痛い目に遭う、それは頼朝の教えとして身に付いたのだろう。義時は亡くなるまで、心安まる瞬間がひとときもなかったのでは」と推察する。

 義時の姉・政子が頼朝と結婚して御台所(みだいどころ)になると、伊豆での日々を懐かしく振り返る場面が多くなるという。「どうしてこうなったんだっけな、という思いを抱きながらも、先に進んでいかなければならない」と今後に思いをはせる。

 俳優としての活躍は著しく、ここ数年だけでも、自堕落な作家・太宰治や、粘り強く取材する新聞記者、人命救助に奔走する官僚など幅広い役柄を演じてきた。「その役の人たちが、どういう生活を送ってきて、そこにたどり着いたのかを考える」と、演じる上では、〝らしさ〟を意識するという。義時は「『しっかり学んできた子』。質素倹約の生活にも幸せを見いだせる人だなと思う」

 撮影前には、鎌倉に残る義時の墓所跡や北条氏ゆかりの寺院を訪ねた。「胸を打たれたというのは、特になかったが」と苦笑しつつも、「背中を押してもらった感がある」と表情を引き締めた。



おぐり・しゅん
俳優、映画監督。1982年生まれ、東京都出身。
94年に子役でデビューし、映画、テレビ、舞台と幅広く活躍。近年の主な出演作に、映画は「銀魂」シリーズ(2017、18)、「Diner」(19)、「天気の子」(19/声の出演)、「人間失格太宰治と3人の女たち」(19)、「罪の声」(20)、「キャラクター」(21)、「ゴジラVSコング」(21)など。ドラマは「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(17)、NHK大河ドラマ「西郷どん」(18)、「日本沈没-希望のひと-」(21)など。舞台は「髑髏城の七人」(17)、ミュージカル「ヤングフランケンシュタイン」(17)。監督作品は映画「シュアリー・サムデイ」(10)。

記者の一言
 「鎌倉殿の13人」主要出演者への取材会では、現場の明るい雰囲気が伝わってきた。「真田丸」で〝三谷大河〟への出演経験がある頼朝役の大泉洋さんは「若干コメディー要素が強いのでは」と言う。小栗さんも「ここで終わらせてもいいのにというシーンで、もう一つ笑いを入れてくる。気持ちの切り替えが難しいが、人間らしいと言えば人間らしい。そこが三谷さんの大河の面白さかな」とうなずく。政子役の小池栄子さんは「自分をちゃんと持っている女性が多かったんだな、と意外に思った」と、当時の女性たちに親しみを感じたという。「歴史ものなので決まりはあるが、いくらでも創作できて遊べるのが時代劇」と小栗さん。練習してきた馬上から弓を射る場面を作ってもらった、とうれしそうだった。

2022年1月16日公開 | 2022年1月16日神奈川新聞掲載

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