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　天ぷらと酒の店、とはいえそこはさすがに横浜・元町。店のたたずまいも店内のカウンターも、明るくしゃれた雰囲気にあふれる。

　オープンは昨年７月。目の前で揚げる一口天ぷらをはじめとして、彩り豊かな手作り総菜や煮込み料理を提供する。日本酒のほか、焼酎の中国茶割りなど酒類も豊富で、「天ぷらの店というと敷居の高いイメージですが、酒と共に気軽に味わう店にしたかった」とオーナーの山田惠一郎さん（３９）。

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　天ぷらメニューには〝おでんの大根〟（１００円）や〝つくねピーマン〟（３００円）など、素材に一手間加えており、料理長の風間朋彦さん（３４）の工夫が光る。口当たりを軽くするため米粉をブレンドした衣を使い、揚げ油には米油をプラス。薄い衣をまとってカラリと揚がった天ぷらは、酒との相性間違いなしだ。

　店内の通貨はビー玉になっていて、遊び心という一手間も垣間見える。「裏元町と呼ばれるこのエリアを、我々の世代でも盛り上げていきたいですね」と山田さん。

　昼は「天ぷら定食」（千円）のみで、エビ天や鶏天など全８品。締めの卵の天ぷらを飯に乗せて口いっぱいに頰張れば、ああ大満足の腹ごしらえ。

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2022年1月26日公開　｜　2022年1月24日神奈川新聞掲載

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