かながわの「今」を楽しむ神奈川新聞の情報サイトイマカナ

  1. ホーム
  2. 気になる
  3. KAAT新作「冒険者たち」 三蔵法師役の柄本時生が語る作品の魅力

気になる KAAT新作「冒険者たち」 三蔵法師役の柄本時生が語る作品の魅力

 天竺(てんじく)を目指していたはずが、なぜか時空を超えて神奈川に迷い込んでしまった三蔵法師の一行-。劇中の一行のみならず、会場自体も県内を巡るKAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)創作の新作「冒険者たち~JOURNEY TO THE WEST~」が8日から、横浜を皮切りに7カ所で上演される。県内の多彩なスポットで待ち構える個性が強すぎる魑魅魍魎(ちみもうりょう)らに翻弄(ほんろう)される三蔵法師役の柄本時生に、作品の魅力を聞いた。




 舞台には、楽器や歌などの響きがあふれる。「本当に修行。具体的な修行になっている」。柄本がこう苦笑するのは読経だ。観音経を唱える場面に向け、プライベートな時間でもぶつぶつとつぶやく日々だという。苦手という歌にも奮闘する。「いつまでたっても音程が合わず、拍も間違える。みなさんが見捨てないでくれてありがたい」

 とはいえ、ワークショップ形式のけいこは、俳優も自由に意見を出し合い雰囲気がとても良いという。芝居のアイデアを考えることを苦とせず、稽古好きを自認する柄本は、「明るくてピリピリすることが全くなく、とても楽しい」と制作現場を語る。

 劇中の三蔵法師らは、原作の「西遊記」と同様に県内を西へ、西へと進む。同劇場の芸術監督で、作品の演出も務める長塚圭史が書き下ろした脚本は、自由奔放な弟子たちや、各地で出会う魑魅魍魎と三蔵法師が繰り広げるシュールな掛け合いが、なんとも魅力的だ。


 「ぼくたち大人では太刀打ちできないような、とんでもないせりふたち。小学生が言えるものを、圭史さんは書かれたなと。丁寧にせりふを言えるようになることが第一目標」と、柄本は熱を込める。大人はもちろん、子どもに笑ってほしいという。演劇に対する世間の敷居を下げる作品とも感じているといい、「お芝居は身近なんだよと思ってもらえれば。これがいつの間にか、小学校の学芸会で戯曲として使われればいいな」。

 同劇場がシーズンテーマとして掲げる「冒(ぼう)」を体現する、県内巡業という劇場初の取り組みも目玉だ。「『冒険者たち』が神奈川を回る。そのコンセプトを聞いたとき、すごく面白いと思った。これほど地域密着で芝居をするのはとても楽しい感覚」と柄本。来るべき巡業では、町歩きも楽しみにしているという。

 「冒険者たち」の会場と日程は次の通り。
 ▽横浜=KAAT神奈川芸術劇場 2月8~16日▽川崎=川崎市アートセンター 同19、20日▽相模原=杜のホールはしもと 同23日▽大和=大和市文化創造拠点シリウス 同26、27日▽厚木=厚木市文化会館 3月4、5日▽小田原=小田原三の丸ホール 同12、13日▽横須賀=ヨコスカ・ベイサイド・ポケット 同19日。問い合わせはチケットかながわ、電話(0570)015415。

2022年2月2日公開 | 2022年2月2日神奈川新聞掲載

オススメ記事⇩


風間杜夫が落語会に登場 3月横浜にぎわい座

数々のドラマや舞台で活躍する風間杜夫が3月14日、横浜にぎわい座(横浜市中区)の落語会に登場する。2004年から毎年...


この記事に関連するタグ

シェア、または新聞を購入する

推しまとめ

かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!

ニュースサイト「カナロコ」へ

アクセスランキング

人気タグ