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横浜にぎわい座開館20周年
支えてもらえる安心感 柳家喬太郎さんがお祝いメッセージ

20年前は僕が真打ちになったころ。根強い落語ファンもいましたが、都内の寄席はガラガラ。「常設の演芸場なんて続くわけねえだろう」と思っていました。それが横浜の小屋として定着した。今となっては「そんなこと思っていてごめんなさい」という感じです。
開館当初からお世話になっていますが、玉置宏さんは穏やかな方で大好きでしたし、桂歌丸師匠は噺家(はなしか)の大先輩。現館長の布目さんも真剣に演芸のことを考えてくれて、安心していろいろなチャレンジができます。
それに江戸落語の噺家だけでなく、上方落語や、講談・浪曲などさまざまなジャンルの芸人が出ているところもいい。のげシャーレで若手が勉強会をさせてもらえるのもありがたいところです。
今となっては立地も最高だったのだと思います。駅から近いし、野毛は地元の人が肩の力を抜いてお酒を飲める場所。寄席のある町には、適度ないかがわしさが必要なんです。横浜にぎわい座のある場所に来るとほっとする。大事な場所なので、これからも長く続けてもらいたいと思っています。

やなぎや・きょうたろう 1963年東京生まれ。少年期から青年期を横浜で過ごす。89年柳家さん喬に入門。2000年真打ち昇進。今年5月12、13日に横浜にぎわい座で独演会を開催。
2022年4月17日公開 | 2022年4月9日神奈川新聞掲載
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