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鎌倉文士が親しんだ味
鎌倉文学館(鎌倉市)の300超える展示品 当時の暮らしぶりがうかがえる
- 鎌倉文学館(鎌倉市)

300人を超える鎌倉ゆかりの文学者の原稿や手紙などを展示している鎌倉文学館。大正の終わりから昭和にかけ、よりよい創作環境を求めて大佛次郎や里見弴、久米正雄ら多くの文学者が鎌倉に移り住んだ。文学館に隣接する甘縄神明(あまなわしんめい)神社近くには川端康成が居を構え、地元鎌倉を舞台に戦後の家族を描いた「山の音」などを執筆。また大佛のエッセー「猫のいる日々」からは、当時の暮らしぶりがうかがえる。


やがてペンクラブや貸本屋「鎌倉文庫」などの活動を通して、鎌倉在住の文学者らは「鎌倉文士」と呼ばれるように。同館学芸員の小林奈乃子さんは「文化活動以外でも野球をしたり、二楽荘などに集まってお酒を飲んだり、さまざまな付き合いがあったようですよ」と話す。常設展では、里見や大佛らが野球を楽しむ写真なども見られるほか、文学者が滞在・居住した市内の場所と名前を記したマップ「文学都市かまくら100人」も展開。それぞれのゆかりの地に思いをはせながら、文学巡りしてみてはいかがだろう。

2022年5月7日公開 | 2022年4月30日神奈川新聞掲載
鎌倉文学館
住所 | 鎌倉市長谷1の5の3 |
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アクセス | 江ノ電由比ケ浜駅徒歩7分
|
電話 | 0467(23)3911 |
営業時間 | 午前9時~午後5時(最終入館は同4時半) |
定休日 | 月曜休み(5月10日~6月12日はバラまつりのため無休) |
公式HP | http://www.kamakurabungaku.com/ |
備考欄 | 有料。旧前田侯爵家別邸を利用した同館は、三島由紀夫の「春の雪」に登場する別荘のモデルになっている |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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