推し
鎌倉文士が親しんだ味
老舗中国料理店「二楽荘」(鎌倉市)のえびの汁そば 川端康成や大佛次郎らの締めの一品
- 老舗中国料理店「二楽荘」(鎌倉市)

川端康成や大佛次郎らがたびたび会食を重ねた老舗中国料理店「二楽荘」。締めの一品として食べられていたという上海風「えびの汁そば」(1430円)や、会食後の〝いつもの土産〟の「花シュウマイ」(2個528円)など、文豪が愛した店として今も多くの人々に愛されている。

創業は1934(昭和9)年。大佛次郎が44(同19)~45(同20)年に記した「敗戦日記」には、食通で知られる川端康成や久米正雄、里見弴らと同店で会食を重ねていたと書かれている。記述を追うだけでも30回を超え、文士たちの社交の場でもあった。

4代目の四十八願(よそなら)勉さんは、「祖父によると、中国の高級食材『ウミツバメの巣』やフカヒレの姿煮など、さまざまな料理で酒をたしなんでいたそうです」と振り返る。当時から変わらない500種にも及ぶ豊富なメニューから、年齢層や要望に合わせたコースをコーディネート。最上の料理ときめ細やかな心遣いで、多くの食通たちをうならせ続けている。

2022年5月8日公開 | 2022年4月30日神奈川新聞掲載
二楽荘
住所 | 鎌倉市小町2の7の2 |
---|---|
アクセス | 鎌倉駅東口徒歩3分
|
電話 | 0467(22)0211 |
営業時間 | 午前11時半~午後7時L.O.(コース利用などの場合は同8時) |
定休日 | 不定休 |
備考欄 | 花シュウマイは5個1155円、10個2376円の土産用の箱詰めもあり |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
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