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ミュージカル「Forever Plaid」 6月2日、やまと芸術文化ホールで上演

オフ・ブロードウェーのコメディーミュージカルで、日本初演の2013年から再演されてきた「Forever Plaid(フォーエバー プラッド)」が6月2日、やまと芸術文化ホール(大和市)で上演される。初演からずっと同じメンバーで演じてきた、川平慈英、長野博、松岡充、鈴木壮麻による息の合ったステージが繰り広げられる。
高校の同級生、フランシス(川平)、ジンクス(長野)、スパーキー(松岡)、スマッジ(鈴木)の4人が結成したハーモニーグループ「Forever Plaid」。夢に見ていた自分たちの初めてのビッグショーに向かう途中、あろうことか交通事故で全員が死んでしまう。だが、ショーを実現させるために、4人は一晩だけ地上に戻ってくる。
予定していたショーの進行そのままに舞台が進み、美しいハーモニーが披露される。愉快な振り付けや楽しい会話も見どころだ。客席との掛け合いは、コロナ禍を鑑みて、観客が声を出さなくても面白いように工夫されている。
16年に再演し、20年の再々演で通算100回目のステージを迎える予定だったが、新型コロナの影響で稽古中に中止が決まった経緯があり、4人は2年ぶりの再会。会見に応じた4人は「一瞬にして2年前に戻った」と口をそろえた。
「また一緒にやれるのは間違いないと思っていた」と喜ぶ川平。「9年前の初演は合わせるのに悪戦苦闘したが、ハーモニーのレベルは確実に上がった。リピーターの方にも、初めての方にも、自信を持ってお薦めできる」
鈴木は「中止が決まって、稽古場から帰ったあの日から、虚無感がずっとあった。あのくさびが刺さった感情がやわらぐのはうれしい。この4人でしか紡ぎ得ない色と音を感じている。演者もお客さんもいろんなことを乗り越えての日々だと思うので、両者が笑顔を持ち帰れれば」という。感極まった様子で涙を見せる鈴木に、3人が駆け寄る場面もあった。

このメンバーでの上演は最後になるといい、松岡は「この4人の絆やお互いへの気持ちは、フォーエバーでありたい。いつかはなくなってしまうものだとどこかで思いながら、一本一本の舞台を大切な体験として大事にしていきたい」と話した。
長野は「僕は50歳になるんですが、このグループ内だと末っ子。還暦になってまた集まっても、この4人の関係性はきっと変わらない。ずっと少年ですね」と笑顔を見せた。
川平が最後を締めくくり「楽しくて面白くてかっこよくてやんちゃで、最後はほっこりできる、おもちゃ箱をひっくり返したような素晴らしいショー」と話し、来場を呼びかけた。
6月2日午後6時半開演。全席指定9千円。問い合わせはやまと芸術文化ホールチケットデスク電話046(263)3806(午前9時~午後6時)。
東京都内では、5月31日までよみうり大手町ホール、6月30日は有楽町よみうりホールで公演。全席指定1万円。問い合わせはチケットスペース電話03(3234)9999。
2022年5月20日公開 | 2022年5月20日神奈川新聞掲載
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