とれたて
エダマメ
川崎で農業営む宮田幸治さんのエダマメ 品質向上の試行錯誤に妥協無し
- 川崎の農家・宮田幸治さん(川崎市麻生区)

麻生区金程で農業を営む宮田幸治さん(53)。35アール(3500平方メートル)の畑で年間30種ほどの野菜を栽培している。力を入れているエダマメは5月に収穫がスタート。夏の最盛期を経て、10月まで出荷が続く。
エダマメはダイズを未熟なうちに収穫したものだが、豆類のダイズと異なり野菜に分類される。「畑の肉」と言われるダイズと同様に栄養価が高く、タンパク質をはじめカルシウムや食物繊維、カリウムなどが豊富。夏バテや疲労回復に効果的とされるビタミンBも多く、夏にぴったりの野菜だ。
豊富な栄養分は、種としてはあだとなり、土の中で腐りやすい。「エダマメは“発芽命”だね」(宮田さん)と話すほど、発芽までの温度湿度の管理が重要となる。
シーズンは2月に早生(わせ)種「陽恵(ようけい)」を種まきしてスタート。子葉が開く前の小さな芽をハウスに定植する。
「トマトも栽培しているが、トマトは農家の技術、育て方で味も収量も全く違ってくる。一方、エダマメの栽培は7~9割は品種に依存していると思う」と宮田さん。
栽培面積は変えずにエダマメの収量を増やし、味やサイズなど品質を上げるため、株間や倒れない工夫など細かな試行錯誤を繰り返す。
「野菜の能力を100%引き出したい。そのために考えて、結果を導き出すのは楽しいよ」。4月には中早生の「湯あがり娘」、8月には中晩生(おくて)の「つきみ娘」と気候に合った品種に変えながら露地栽培に移行する。
種まきから2カ月ほどの短期間で収穫できるエダマメは、畑を空けずに効率よく栽培するのに適している。旬の時季をずらしての栽培は難しいが、差別化により指名買いのファンも増える。「食べて喜んでもらえるのが、やりがい」。正解の無い挑戦は続く。
エダマメの栽培から出荷まで




お薦め品
エダマメ 1袋 390円
ここで買える
JAセレサ川崎大型農産物直売所「セレサモス」麻生店
住所 | 川崎市麻生区黒川172 |
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アクセス | 小田急線黒川駅徒歩6分
|
電話 | 044(989)5311 |
営業時間 | 小田急線黒川駅徒歩6分 |
定休日 | 水曜 |
公式HP | https://www.jaceresa.or.jp/agri/ceresamos/ |
備考欄 | 駐車場あり |
[おことわり]この情報は新聞掲載日時点での情報です。掲載日以降、内容に変更が生じる場合がありますのでご了承ください。
※魚介類や野菜など生鮮食料品の価格・種類は、水揚げ量や収穫量、天候などの影響で変動します。
2022年6月10日公開 | 2022年6月9日神奈川新聞掲載
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