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木村カエラさんに聞く 「恩返ししたかった場所」16年ぶりにMC出演

7月1日に配信リリースした新曲「Color Me feat.マヒトゥ・ザ・ピーポー」は、4月に開局50周年を迎えたテレビ神奈川(tvk)の“tvk開局50周年ソング”として書き下ろした楽曲だ。ロックバンド、GEZAN(ゲザン)のマヒトゥ・ザ・ピーポーさんを制作に迎え、歌詞を共作。「誰かと一緒にいることで鮮やかな色を重ね、今までと違う世界が広がる。tvkの色をみんなに塗って、カラフルで新しい世界を見せたいというメッセージを込めた」と笑顔を見せる。
2003~06年まで、tvkの人気音楽バラエティー「saku saku(サクサク)」(00~17年)の2代目MCを務めた。オリジナルキャラクターの人形・白井ヴィンセントと「アパートの屋根」を舞台にトークを展開。ミュージシャンらを招いたゲストコーナーや、視聴者からのメール紹介など、アットホームな雰囲気の番組は“朝の顔”として愛された。
MCを務めた当時はまだ無名。04年、番組企画で制作した楽曲「Level 42」でメジャーデビューした。「歌手デビューのきっかけも、小さい頃からの夢をかなえてくれたのも、無名だった私をMCに起用してくれた『saku saku』のおかげ」と話す。「いつか恩返しをしたいと思っていた場所だったから(楽曲の)オファーをいただいた時は、すごくうれしかった。私だからこそ書けた曲。感謝の気持ちを込めて取り組んだ」

その「saku saku」が8月28日、開局50周年特別番組「saku saku 2022~復活の呪文 らえからむきとんせんぃゔいらし~」として、1日限定で復活する。MCとしての出演は16年ぶり。「(スタジオセットの)屋根の上に座って3分でスタッフも含め、当時に戻った。“実家”に遊びに来た感覚に似ていて、ブランクは全く感じなかった」と、自然体で臨めたという。
MC時代は毎週東急東横線で横浜まで通った。「MCなのにため口で話したり、ひと言もしゃべらなかったり、18歳の自分は粗削りだった。逆にそこが視聴者やスタッフには面白く映ったみたいで、サクサカー(番組ファンの通称)がどんどん増えて、車内で『毎朝見てるよ』って、声をかけられることも多くなり、温かい時間だった」と懐かしむ。
特別番組では、進行役の「黒幕」が作詞・作曲した「サクサカーのうた」も披露する。「当時を知る人も初めて見る人もみんなが『なんだっこりゃ⁉』って思える内容になっている。tvk50周年をみんなで盛り上げたい」

きむら・かえら
歌手。1984年東京都生まれ。10代からティーン誌の専属モデルなどで活躍。2003年4月~06年3月まで、tvkの音楽情報番組 「saku saku」の2代目MCとしてレギュラーを務め、番組企画から04年6月にシングル「Level 42」でメジャーデビュー。多数の楽曲を発表し、アーティストとして多くの人から支持を集める。
記者の一言
はじける笑顔は太陽のようで、一瞬でその場を明るく照らしてくれた。代表曲「リルラ リルハ」の世界観そのものだった。久々の横浜で、新名所の都市型ロープウエー「ヨコハマ・エア・キャビン」に興味津々。「めちゃくちゃ気になっています!」と、少女のように目を輝かせていた。音楽活動も活発だ。9月に大阪、名古屋、横浜の3カ所でツアーを予定。10月29日、ぴあアリーナMM(横浜市西区)で開催する「tvk・ぴあ 50th anniversary LIVE 2022~感謝のカタチ~」に出演する。ぜひ、その時に「空中散歩」を楽しんでもらいたい。
2022年7月31日公開 | 2022年7月31日神奈川新聞掲載
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