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お美味さんくらぶ(川崎市)の地元野菜の移動販売 客と農家の橋渡しに

  • お美味さんくらぶ(川崎市)

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 川崎市高津区にある市営新作団地の一角に車が止まり、懐かしい童謡が流れる。男性が手早くテントを組み立て、野菜や果物、卵、菓子などを並べる。2015年から地元野菜の移動販売をしている「お美味(うま)さんくらぶ」の鈴木善徳さん(57)だ。

 童謡を合図に訪れる客は高齢者が多く、顔なじみのよう。買い物を済ませると、井戸端会議に花を咲かせる。「アレがおいしい」「コレがイマイチだったよ」。歯に衣(きぬ)着せぬ声もある。



 現在は市内10軒の農家と提携。高津区・中原区を中心に団地や施設1~4カ所の移動販売と、飲食店や個人宅へ宅配を行う。夏は野菜の傷みが早いため、早朝5時頃に仕入れがスタート。商品はSNSにアップし、随時問い合わせにも応じる。今でこそ多忙な日々だが「最初の1、2年は仕入れるのも、売るのも大変だった」と語る。

 元は商社のサラリーマン。地元の消防団に所属したことを機に、周辺に農家が多いこと、その野菜がおいしいことを知った。同じ頃「買い物難民」が話題に。近くのスーパーが閉店し、身近な話題だった。「橋渡しになろう」と、移動販売を決めた。

 「顔も、味も知っている農家から仕入れたい。無農薬か、減農薬なのも外せなかった」と、当初の仕入れ先はわずか3軒。厳選した野菜を仕入れても、初めて見る顔から食べ物を買う客は少なかった。地道な活動をひたすら続け、少しずつ味と鮮度の良さで客に選ばれるようになる。「大切なのはお客さん、農家さんとの信頼関係」と話す。

 気候により野菜の味は変化するが、顧客の声は農家にしっかりフィードバックする。川崎野菜のおいしさを広めながら、今後は「余った野菜をなんとか活用したい」と模索は続く。

☆川崎市高津、中原、幸、川崎区を移動販売。高津、中原区の宅配は無料。日曜祝日休み。電話080(7719)1974。
※「お美味さんくらぶ Yahoo!店」で通販あり



2022年9月6日公開 | 2022年9月1日神奈川新聞掲載

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