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鏑木清方と渡辺省亭 ―江戸画人の水脈―
- 鎌倉市鏑木清方記念美術館(鎌倉市)

繊細かつ、洋風表現を取り入れた洒脱(しゃだつ)な画風で異彩を放った日本画家、渡辺省亭(1852~1918年)。
江戸情緒や身近な四季の移ろいを繊細に描き、「省亭風」と呼ばれた作風は明治、大正の市井の人々に愛され、近年その画業が再評価されている。
鏑木清方は13歳で挿絵画家を志す前から省亭の作品に接し、その清新な画風に魅せられていた。一時、省亭に花鳥画を学んだ水野年方に入門。
研さんを積み、やがて流麗な線描と情緒豊かな作風で挿絵画家、日本画家として名をはせるようになってからも晩年まで省亭を手本とした。
省亭生誕170年を記念し、省亭と清方の作品のほか、年方と清方の旧蔵品の中から省亭に関する作品資料など72点を紹介。
遺族から清方に贈られた、省亭の肖像写真も新たに発見された資料として並ぶ。省亭から清方へと連なる美の伝承をたどる。
※10月19日まで。一般450円ほか。JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」下車徒歩7分。問い合わせは同ギャラリー電話0467(23)6405。
2022年9月30日公開 | 2022年9月23日神奈川新聞掲載
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