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神奈川近代文学館で特別展 「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」

さまざまな資料が並ぶ「川端康成展」=神奈川近代文学館
さまざまな資料が並ぶ「川端康成展」=神奈川近代文学館

 神奈川近代文学館(横浜市中区)で、特別展「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」が開かれている。「雪国」「伊豆の踊子」「千羽鶴」「山の音」など、数々の名作を生んだノーベル賞作家の人生と創作の歴史を、約400点の資料でたどる。

 1899年に大阪市で生まれた川端は、東京帝国大学在学中に作家としての道を歩み出した。1926年に発表された「伊豆の踊子」は自身の実体験に基づく作品。伊豆を訪れた際に出会った、芸人の時田薫から川端に送られたはがきは初公開となる資料だ。

 批評家としても活躍し、さまざまな文学団体で中心的役割を担った文壇人でもあった川端。同時代の文人とやりとりした書簡からはその素顔が垣間見える。中でも1948年に書かれた横光利一への弔辞からは、盟友を失い、深い悲しみにうちひしがれる川端の姿が伝わり、胸を打つ。


「雪国」について語ったいとうせいこう(左)と奥泉光のトークイベント=神奈川近代文学館
「雪国」について語ったいとうせいこう(左)と奥泉光のトークイベント=神奈川近代文学館

 開幕日の10月1日には特別展の記念イベントとして、作家のいとうせいこうと奥泉光によるトークイベント「文芸漫談シーズン6 川端康成『雪国』」が開催された。「文芸漫談」は文学作品の面白さについて、2人がユーモアを交えながら語る催しで、当日は約200人が参加。奥泉は、登場人物の特徴を解説しながら「『雪国』は、主人公が旅先で叙情的な風景を見いだす『幻影小説』であり、芸者との疑似恋愛を描いた『遊郭小説』でもある」とさまざまな読み方を提案。いとうが「道徳的な部分では主人公に共感できないが、すごみのある描写に圧倒される作品」と語ると多くの参加者がうなずいた。

 また、今展は文豪をモチーフにしたゲーム「文豪とアルケミスト」とタイアップ。館内にゲームに登場する川端、横光、菊池寛のキャラクター等身大パネルを展示するなど、若年層にも川端作品への関心を高めてもらう工夫が施されている。

 11月27日まで。月曜休館(10月10日は開館)。一般800円ほか。問い合わせは同館電話045(622)6666。

2022年10月18日公開 | 2022年10月10日神奈川新聞掲載

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