とれたて
ドラゴンフルーツ
教えて!緒方湊くん 野菜ソムリエプロに聞くおいしい野菜&フルーツの見分け方<ドラゴンフルーツ編>

ドラゴンフルーツ(ピタヤ)は何の仲間?
A サボテン
B パイナップル

正解はA、サボテンです。
果皮が竜のうろこのようなので「ドラゴンフルーツ」と呼ばれるようになったこのフルーツは、別名「ピタヤ」と呼ばれるサボテンの一種です。赤い果皮に赤い果肉の「レッドピタヤ」、赤い果皮に白い果肉の「ホワイトピタヤ」、黄色い果皮に白い果肉の「イエローピタヤ」などがあります。
スーパーなどでよく見かけるのが「ホワイトピタヤ」です。サクッとした食感の果肉と、シャリシャリ感のある種で舌触りが良いです。甘みが足らないかな? と思われることもありますが、追熟をしないフルーツなので、早めに収穫をして輸送する海外産のものより、国内産の方が甘みのあることが多いです。
冷やし過ぎると、より甘みを感じにくくなるので、冷やす場合は食べる1時間くらい前に冷蔵庫へ。また、カットしたものにレモンの果汁をかけて食べると、より甘みを感じるようになります。
糖度は13度~18度、完熟すると20度になるものもあるほど、実は糖度の高いフルーツです。ちなみにイチゴは平均7度~10度、リンゴは12度~14度、メロンが14度~16度ほど。ですが、ドラゴンフルーツがそれほど甘さを感じないのは、甘さの成分が果糖ではなくブドウ糖だからです。糖度イコール甘さのイメージが強いですが、必ずしもそうではないのです。たとえばニンニクは、厳しい冬の寒さでも凍らないように自分の糖度を上げて身を守っているので、糖度が30度~40度もあります。

〈栄養〉
カリウム、マグネシウムなどのミネラルやビタミン類、食物繊維などが豊富に含まれています。ゴマのように見える黒い種子は整腸作用があります。赤い果肉のレッドピタヤには、「ベタシアニン」という赤い色素(ポリフェノールの一種)があり、強力な抗酸化作用、血流がよくなる効果が期待されています。この赤い色素は手や服などにつくとなかなか落ちないので、食べる際にはご注意ください。
〈つぼみ〉
ドラゴンフルーツは、つぼみも食べることが出来ます。つぼみは6~8月に流通します。何枚もの皮に覆われ硬そうに見えますが、柔らかく、オクラのようなヌメリがあります。サラダにしたりしますが、僕は天ぷらにして食べました。ネバっとしていてシャキシャキ感、もちもち感もある食感でした。
2022年10月20日公開 | 2022年10月20日神奈川新聞掲載
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