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「バイオリンの女王」、横浜で演奏会 ビクトリア・ムローバ「音色の違い知って」

1980年代初頭、シベリウス、チャイコフスキーという権威あるバイオリンの国際コンクールで優勝した後、音楽的理想を追求し西側へ亡命したビクトリア・ムローバ(©Aga Tomaszek)
1980年代初頭、シベリウス、チャイコフスキーという権威あるバイオリンの国際コンクールで優勝した後、音楽的理想を追求し西側へ亡命したビクトリア・ムローバ(©Aga Tomaszek)

 「バイオリンの女王」と称賛されるバイオリニストのビクトリア・ムローバが、古楽と近代のバイオリンの音色を、ガダニーニとストラディバリウスという名器で披露する演奏会が22日、県立音楽堂(横浜市西区)で開かれる。

 現代のバイオリンはスチール弦を使うのが一般的だが、ガダニーニやストラディバリが活躍していた18世紀には、羊の腸から作られたガット弦を使っていた。今回は、ガット弦を張ったガダニーニと、フォルテピアノという古楽仕様の楽器で、ベートーベンのバイオリンソナタ第4番と第7番を演奏する。

 「ガット弦でベートーベンを演奏すると、音色がフォルテピアノとよく混ざり合って深みが出ます。華やかではありませんが、心の内奥に響いてくるような音です。ベートーベンがこれらのソナタを作曲した当時はフォルテピアノが使われていたので、私もガット弦で演奏しようと決めました」とムローバ。

 1723年製のストラディバリウス「ジュールズ・フォーク」にスチール弦を張り、通常のピアノと共に演奏するのは、武満徹の「妖精の距離」や、シューベルトの「バイオリンとピアノのためのロンド ロ短調」などの近代の響きだ。

 「ガット弦を張ったバイオリンでは技術的に演奏できない部分も出てくるのですが、それをしっかりと学んでからスチール弦とモダン・ボウで演奏してみると、ガット弦で弾いた時のことを体が覚えてくれてスタイルがそのまま残るんです。ガット弦はベートーベンやバッハ、シューベルトの音楽をどう演奏したらよいのかということを私に教えてくれるのです」

 フォルテピアノ、ピアノは、ムローバとデュオ・リサイタルの経験があるアラスデア・ビートソン。

 ムローバは「異なる楽器でそれぞれの作品を演奏することで、聴衆の皆さんに音色や音楽解釈の違いを知ってもらう良い機会になればと思っています。このような対比できるプログラムは面白いですよね」と来場を呼びかけた。

 午後7時開演。S席7800円ほか。問い合わせはパシフィック・コンサート・マネジメント電話03(3552)3831。

2022年11月2日公開 | 2022年11月2日神奈川新聞掲載

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