かながわの「今」を楽しむ神奈川新聞の情報サイトイマカナ

  1. ホーム
  2. 気になる
  3. 映画「ザ・メニュー」 極上のスリル、驚愕のフルコース・サスペンス

気になる シネマ散歩
映画「ザ・メニュー」 極上のスリル、驚愕のフルコース・サスペンス


 18日からイオンシネマ港北ニュータウンなどで上映。

 孤島にたたずむ高級レストランで、選び抜かれた客にフルコースが振る舞われる。設定だけを聞くと優雅な料理ドラマかと思うが、冒頭から不気味な雰囲気が漂う。逃げ場のない閉鎖的な空間で、緊迫感がひしひしと迫る極上のサスペンスだ。

 米国北西部。太平洋沖の島にそびえる予約が取れないレストランに、総勢11人の客が招かれた。料理評論家、映画俳優、富裕層の熟年夫婦らが美食との出合いに心躍らせるも、待ち受けていたのは絶品料理だけではなかった。

 シェフがパーンと両手を打ち鳴らすと「イエス、シェフ」と厨房(ちゅうぼう)のスタッフが声をそろえる。一糸乱れぬ様相に圧倒されるうちに、次々と料理が運ばれてくる。メニューごとにサプライズがあり、それが実に不穏。客たちは何かがおかしいと気付き始める。コースが進むにつれて、狂気に満ちたシェフの狙いが明らかになっていく。

 レイフ・ファインズ演じる伝説のシェフ、スロービク=写真左=のただならぬ存在感が見る者を引き付けてやまない。ただ一人、入店時からレストランへの違和感を覚えていた勝ち気なマーゴ(アニャ・テイラー・ジョイ)=同右=と対峙(たいじ)する場面が見ものだ。

 恐怖と同時にある種のやるせなさが込み上げるのは、スロービクの複雑な人間性を描写しているからだろう。現代社会への痛烈な皮肉もスパイスとして効いている。

監督/マーク・マイロッド
製作/米国、1時間48分

2022年11月18日公開 | 2022年11月18日神奈川新聞掲載

オススメ記事⇩



シネマ散歩台湾映画「アメリカから来た少女」 陰影が映し出す、少女の心の軌跡

12日から横浜シネマリンで上映。 台湾出身のロアン・フォンイー監督の自伝的作品。母親の病気による生活の変化を受け入れ...

シネマ散歩映画「恋人はアンバー」 偽物の恋で見つけた、かけがえのない「居場所」

「kino cinema横浜みなとみらい」などで上映中。 2015年に同性同士の結婚が法制化されたアイルランド。カトリ...


この記事に関連するタグ

シェア、または新聞を購入する

推しまとめ

かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!

ニュースサイト「カナロコ」へ

アクセスランキング

人気タグ