気になる
スカジャン
横須賀美術館企画展「PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展」(上) ヨコスカ冠し世界へ
- 横須賀美術館(横須賀市)

光沢感ある生地のベースボールジャケットを模した上着に、ワシ、虎、竜などの和装由来の豪華な刺しゅうを施した「スカジャン」。
もともとスカジャンは、「スーベニアジャケット」の名で、戦後、日本全国に展開した米軍基地内やその周辺で販売され、米兵たちに爆発的な人気を誇った土産物であった。
やがて、時がたち、日本人のアメリカン・カジュアルへの憧れや、ビンテージ・ブームで、多くの「スーベニアジャケット」が日本に里帰りする。その中で、戦後からスーベニアジャケットを販売してきた横須賀・ドブ板通りのイメージと結び付き、「横須賀ジャンパー」の略である「スカジャン」の名で、ファッションアイテムとして昇華した。現在は日本のみならず、世界中で根強い人気を誇っている。

横須賀美術館では、この「横須賀」の名を冠したスカジャンの展覧会を開催中だ。テーラー東洋(東洋エンタープライズ株式会社)が所蔵する珠玉のビンテージ・コレクション約140点を中心に、スカジャンと深い関わりを持ち、米兵向けの土産物店が立ち並んだ横須賀・ドブ板通りの写真資料とともに、実際に米兵向けに販売されていた土産物(スーベニア)を紹介。あわせて、現代のスカジャンや、そこに施されている「横振り刺繍(ししゅう)」のアーティストたちの作品を展示し、スカジャンが持つ多彩な魅力とその広がりを紹介する。(横須賀美術館・栗林 陵)
2022年11月21日公開 | 2022年11月21日神奈川新聞掲載
オススメ記事⇩
この記事に関連するタグ
シェア、または新聞を購入する
- LINE
- URLコピー
- 掲載日付の
新聞を買う
推しまとめ
かながわの地域ニュースなら
「カナロコ」

「神奈川」の事件・事故、話題、高校野球をはじめとするスポーツなど幅広いローカルニュースを読むなら、地元新聞が運営するニュースサイト「カナロコ」がおすすめ。電子新聞が読めたり、便利なメルマガが届く有料会員もあります!