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日本画
新作は江島神社の伝説が題材 地元・藤沢で山内若菜の個展

命を題材にした作品を手がける藤沢市在住の日本画家・山内若菜の個展が、蔵まえギャラリー(同市藤沢)で開かれている。
地元、江島神社に伝わる弁天様と五頭龍(りゅう)の伝説「江島縁起」を題材にした新作「江島縁起 龍と天女」=写真=を初公開するほか、江の島や藤沢の海岸に咲く草花を描いた大小約50点が並ぶ。12月4日まで。入場無料。
新作は、かつて鎌倉で悪行を重ねていた五つの頭を持つ龍が、天から舞い降りた天女に諭され改心したという伝説から着想し創作した。
「悪者とされている荒々しい龍は先住民だったのかもしれない」と独自に解釈。「天女は誰なのか」と自問自答を繰り返し、「人質になった腰越の少女を天女として描き、龍の舌と奏でる音が融合している世界を表現した」という。
画面には無数の穴が開き、そこからうっすらと漏れる光が優しく輝く。山内は「穴は人々の傷口で、光は希望を表している。絵の前に立ち、自分だけの物語をつくってみてください」と来場を呼びかける。
午前11時~午後4時。12月1、4日午後2時から、作家によるギャラリートークを行う。問い合わせは同ギャラリーのメールkuramae3324@gmail.com
2022年11月29日公開 | 2022年11月28日神奈川新聞掲載
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